2010年1月21日木曜日

第3回 講座「三島を学ぶ」 開催のお知らせ

 昨年の更新でも少し触れましたが、講座「三島を学ぶ」第3回の詳細が決まりましたのでお知らせします。

 三島町は荒屋敷遺跡や元屋敷遺跡といった縄文時代や室町時代の遺跡は発掘されていますが、古墳時代や平安時代の遺跡は発掘されておらず、古代の三島町がどうだったのか、明らかになっていません。

 ただ、会津地方では有名な伊佐須美神社(現会津美里町)が御坂山(今の美坂高原あたり)へ一時的に遷座したというお話や、宝亀2年(771年)に湯が湧き出たとされる現在のつるの湯(福島県の日帰り温泉ランキングで7位になった名湯です!)、徳一菩薩が大同年間(806年〜810年)に建立したとされる大高寺・高野寺・源道寺など、伝説は今も語り継がれています。

 今回の講座「三島を学ぶ」は三島町の文化財専門委員である小柴吉男さん(名入)に伝説を中心に三島町の古代を語っていただく予定です。日時は下記の通りです。参加費は無料ですので、興味がある方はお気軽に「いまここカフェ」にお立ち寄りくださいね。



講座「三島を学ぶ」第3回 伝説が語る古代の三島町


日時:平成22年1月30日(土) 14:00〜16:00

場所:いまここカフェ(旧物産館)

講師:小柴吉男さん(名入)

参加費:無料

主催/いまここネット 共催/三島町教育委員会、奥会津書房

問い合わせ いまここネット Tel.0241(52)2887 

E-mail:imacoco2009@gmail.com

2010年1月19日火曜日

雪の状況

 先日、小正月の話題をアップしましたが、サイノカミは雪がないと立てるのが困難になります。雪不足の昨年はちょっと大変でした。

今年は大量の雪のおかげで、どの地区もスムーズにたてられたようです。
どのくらい雪が積もっているかというと・・・。

            まず、夏のimacocoの写真をご覧ください。



            



           それがいまはこんな風景になっています。








imacocoは屋根から落ちてくる雪が、一カ所にたまりやすくなっています。

もう少し、雪国のことを考えた設計にして欲しかった・・・・。

雪対策は、来年以降の懸案です。

2010年1月16日土曜日

小正月には……

20世紀の末、ハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月15日から1月の第2月曜に変わりました。
かつて祝日であった1月15日は「小正月」といい、日本全国でたくさんの行事が行われていた日です。

私たちの活動する三島町でも国の重要無形民俗文化財の指定を受けているサイノカミはじめ、初田植えや道具の年取りなどさまざまな行事(14日には鳥追いや団子さしなどもあります)が集中しています。

特にサイノカミは準備に労力と時間がかかり、大変な作業。さて、そうなると人手がたくさん必要になるわけですが、成人の日(祝日)が15日ではなくなったため、人集めも一苦労。三島のサイノカミも準備は成人の日に終わらせておき、15日は燃やすだけといった地区もあります。また、大切な行事なのでなんとか参加しようと会社を休む方も結構いらっしゃいました。

ハッピーマンデーという政策とこういった地域の実情とのギャップは考えさせられるものがあります。

さて、私たちは15日は活動をお休みし、いくつかの地区で小正月行事を拝見・お手伝いしました。

川井地区では15日早朝が初田植え。東北地方には雪中田植え、庭田植えなどといい、雪の上を田に見立て、藁や豆ガラなどを挿し、五穀豊穣を祈願する行事が各家でおこなわれていました。
川井地区で今回拝見した初田植えは、まず籾殻をまき、その後松葉・稲藁・豆ガラを一つの束にしたものを挿していきます(例年は12束、閏年は13束だそうです)。ここ数年おこなわなくなっていたそうですが、年中行事を絶やしたくないという想いから、復活したとのことでした。丁寧な所作で一束、一束祈りを込めて挿していく年若い戸主の姿が印象に残りました。

2010年1月11日月曜日

会津若松十日市

 昨日は、会津若松の十日市でした。
 東北電力と只見川電源流域協議会の関連で、三島町、金山町、昭和村が合同で出店をしたのですが、三島町のブースにいまここネットも、関西風雑煮を引っさげて参加しました。

 なぜ、会津で関西風雑煮なのか?といいますと、スタッフ/カワイの出身地が大阪で、専門が民俗学。お雑煮は出身地や家庭により様々な様相を呈し(!)、学生同士で話してもかなり盛り上がるらしいのです。折りしも正月明け。それなら、関西風雑煮を出してみたらどうか?ということになり、今回作ることになりました。
 ちなみに関西風の雑煮は、白味噌仕立て。具は、カワイの家ではモチのほかには大根、サトイモだけなのだそうなのですが、それに加えてにんじんや青菜を加えるところもあるようです。


 まずは、カワイがお正月休みに実家に帰った際、白味噌を購入してくると同時に、“おかん”に作り方を伝授してきてもらいました。それをもとに前日だしを取り、野菜を下茹でして現場に持ち込み、十日市当日に味付けをしました。時間的都合で予行演習もなく、ぶっつけ本番。
 カワイに味を見てもらいながら、あおいが調味し、それらしい白味噌仕立ての関西風雑煮が完成。あとは、お客さまを待つだけです。

 私たち3町村のテントがあるのは、メインの通りからは外れた場所にあったため、当初は「そんな場所でお客さまは来るのだろうか?」と少々不安があったものの、今年は天気が荒れることもなく(若松の十日市の日は荒れる=吹雪くことで有名なのです)、気候も穏やかで暖かかったこともあり、客の出足は好調。雑煮が出来上がったところで、早々と2~3人の方にご注文いただき、三島町でいっしょに参加したMさんの会津地鶏の地鶏汁やひしお漬け、Eさんのそばおやきやおこわなどもいい具合に売れていきました。
 

 「関西風」ということもあり、お客さまの中には関西出身の方が声をかけてくれたり、あるいは、大阪出身で今は三島町に住んでいる、というカワイをネタに話をしてきたりする方もいて、思いがけないコミュニケーションもありました。
 実はスタッフ3人とも、若松の十日市に来るのは初めて。交代で市を見に行ったのですが、人の多さにはびっくり。カワイは、市神様「神明神社」のお札などを手に入れ、満足した様子。
 片づけが終わり、帰路に着く頃にはどっと疲れがあふれてきましたが、楽しい一日でした。

2010年1月5日火曜日

新年

 いまここカフェは、昨日が仕事始めでした。
 年末からの予想どおり、最初の仕事はカフェの前の雪かたし!

 1週間の冬休みの間に降った雪は、60cmにはなったでしょうか。ひざ上まで積もり、鍵を開けるために裏の扉まで行くのにもひと苦労。出勤早々、スタッフ3人総出で、午後の3時までかかって駐車場の雪を片付けました。
 ママさんダンプに、スノースコップ、そして今回威力を発揮したのは小型除雪機。年末、仕事納めの日前日に届いた中古の除雪機が予想以上に働いてくれて、駐車場は広々とスペースを確保。
 あー、これで一安心!
 と思いきや、今朝もまた朝から除雪から仕事が始まり、ひととおり片付いたのでさて仕事!と、カフェの中に入りパソコンなどを使い始めたら、朝方は止んでいた雪がまた降り出してきました。それも、なんだか積もりそうに大粒の雪。

 ちなみに、年末ぎりぎりにバルコニー部分に雪囲いの板を打ち付けておいたおかげで、屋根からの雪がガラス戸を直撃!などという心配もなく、カフェの中は穏やかです。雪囲いで外が見えないため、雪がどれだけ降り積もろうともわからない!屋根からの雪がすごい音を立てて落ちるのを除けば、落ち着いて過ごせてしまうのです。
 しかし、わずかな隙間から見える外の景色は、これからまた、今朝以上に積もりそうな降り方をしています。午後もまた、除雪作業が待っていそうな・・・。
 そんな日々が、いまここカフェのある三島町では、これからしばらく続きます。

 冬でもみなさんをお迎えできるようなカフェであるように、スタッフ一同頑張ってまいります。
 今年は、いまここカフェを営業できるカフェにすべく、厨房をつくるための費用の見積もりを立てるところから始める予定です。
 今年も応援、よろしくお願いいたします!