2010年4月27日火曜日

針仕事展は盛況でした!



 4月23日~4月25日にかけておこなわれた小柴敏子さんの針仕事展が盛況のうちに会期を終えました。

 日曜日は天気もよかったからか町外の方も多く、若松や東京からもお客様がお立ち寄りになられました。敏子さんの作品に触れ、その完成度に圧倒されているようでした。展示のみで非売品であることを惜しむ方も多かったです。

 また土、日におこなわれました敏子さんを先生にしたティッシュ入れ体験にも、三島の小学生をはじめ、山形の大学生や年輩の方々まで幅広い層が参加し、テッィシュ入れ作りに挑戦しました。なかには針を持つのは家庭科の授業以来という男性もおり、久しぶりの縫いに苦戦しながらも楽しんでいました。

聞き書き・自分史講座開催しました!



 針仕事展の期間中でしたが、聞き書き・自分史講座を先週の土曜日(24日14:00~)に開催し、町内の方だけでなく、若松や柳津の方にもご参加いただきました。

 講師は奥会津書房代表の遠藤由美子さん。

 講座の内容は聞き書きや自分史のノウハウをはじめ、その価値についてのお話でした。

 お話を聞いた印象をスタッフの私がまとめさせていただくなら、100年後、今、現在のそして思い出せる範囲の過去の出来事を残しておきたい、それは貴重な 地域の記憶であると同時に、ある家の、ある人が語り継いでいく歴史ともなる。
 そしてはそれは希薄になりつつある家族の関係を新たに結びつける可能性にもなり得るといったところでしょうか。

 昨年、今年と「じいちゃん ありがとう」という冊子が奥会津書房から販売されました。これは会津の小中高生が祖父母やムラのおじいちゃん、おばあちゃんに一枚の写真を手がかりに当時のことをお話いただき、それを聞いて書きとめるといったものです。
 今回はこれをテキストに使ったのですが、遠藤さんによれば、子どもたちは今まで聞き流していたかもしれない、もしくは写真があることで、今まで聞いたこともなかったようなお話を真剣に聞いてまとめ、感想も書いている。この子どもたちの「聞き書き」は、自分自身が今ここに生きているということは、ムラの、祖父母のそのまた先祖の営みがあってこそということに気づく機会にもなりうるとのことです。
 私自身も10年くらい前に祖父に聞き書きしたことがきっかけで初めて知ったことも多く、祖父が、そして祖父が生きてきたムラが、これまで以上に好ましく思えた経験があります。

 遠藤さんがいうには、「聞き書き」で大切なのは話者への敬意なのだそうです。それを常に心に持ち聞き書きで、貴重な人々の半生を書きとめ語り継いでいく機会にして欲しいとのこと。
 「自分史」も自らの半生をまとめて、どこかに公開することを考えるのではなく、ただ自分の子孫のためにだっていいし、原稿用紙1枚でもいいので、残しておけば後世に何かしらの想いが伝わる、だから時間があれば挑戦して欲しいとのことでした。

 現在、奥会津書房では会津地域の人々の生業(農業、炭焼き、養蚕、狩猟、冬の藁細工・針仕事、出稼ぎなどの他さまざまななりわい)についての体験談、聞き書きしたものの原稿を募集中とのこと(『会津学』6号に掲載予定)。締め切りは2010年5月31日、400字詰め原稿用紙2枚から20枚程度だそうです。詳しくは奥会津書房にお問い合わせください(TEL 0241-52-3581 E-Mail oab@topaz.ocn.ne.jp)。


 来月の5月22日には「聞き書き」したもの、自分で書いた「自分史」を自ら本にする和綴じの方法を中心に遠藤由美子さんに講演いただく予定です。興味がありましたら、ぜひ、いまここカフェにお越しください。

2010年4月23日金曜日

針仕事展開催中!


 本日はオープンの9時から三島町の方を中心に大勢のお客様が来訪されました。

 講座「三島を学ぶ」やトークライブにはあまり参加されることのないご年輩の女性の方々にお訪ねいただき、いまここスタッフとして、本当にうれしかったです。


 「たいしたもんだなぁ」 「上品だなぁ」 


 敏子さんの針仕事展をみたお客様のご感想です。長い時間をかけた丁寧なお仕事、端々に使われている技法に皆さん感嘆の声をあげられていました。とくに壁一面に広げられたこたつがけやベッドカバーには魅入っている方も多かったです。

 今日は敏子さんご自身はいらっしゃらなかったのですが、お話したいとおっしゃられるお客様も多く、残念がっておりました。

 明日、明後日は11時~、13時~にティッシュ入れの作り方体験がありますので敏子さんも来られます。ぜひ、この機会にいまここカフェにお立ち寄りいただければと思います。

2010年4月22日木曜日

明日から針仕事展開催!



 明日4月23日午前9:00より「小柴敏子さんの針仕事展」を開催いたします。
 本日はその準備でいまここカフェを模様替え。

 この展示会の主役でもあります小柴敏子さんもご主人と一緒にいまここカフェにお越しになり(有難いことにお土産もいただきました!)、クラを中心に私たちスタッフが展示したご自身の作品をじっくりとひとつひとつ眺めていました。

 展示をしていてあらためて気付いたのですが、ひとつひとつの品が敏子さんの人柄が出るのか優しい印象を受けます。

 それにしても縦横2m以上もあるこたつ敷きやベッドカバーには驚かされました。

 どんなハギレも糸も無駄にしたくない、そんな敏子さんの想いが詰まった今回の針仕事展は明日より3日間の開催です。土曜、日曜の11時~と13時~は小柴敏子さんご本人によるティッシュ入れ講習もあります。敏子さんとお話してみたい方も是非ご参加ください。

種まいてきました!





 昨日は、今年度から本格的にいまここネットが進めていきたいと思っている農業体験、その田んぼの先生役をお願いしているMさん宅に、稲の種まき作業のお手伝いをしに行きました。
 Mさんは、自分の田んぼ以外にも、三島町の中で高齢などの理由で耕作ができなくなった田んぼを請け負って稲作をしている方で、ちょうど、去年いまここ ネットが畑を借りて豆を植えた畑の向側にも畑を持っていて、農作業の時などに何度かお会いしたことがあったのですが、今年になってあらためて先生役をお願いしたところ、快く引き受けていただいたのでした。
 稲の種まきの作業は、ベルトコンベアーのような機械を使っての作業でしたが、土の入ったトレーをコンベアーに乗せる人、種がまかれたトレーを小屋の中に 運ぶ人、機械に土や種を入れる人など、機械を使うといえども一人ではできない作業です。
 今日は、地区の方が3人ほどいらしていて、それに混じってくら、カワイ、あおいのいまここスタッフ3人+三島町にIターンしてきたばかりの3Sさんも加わって、作業を手伝いました。
 種まき作業が12時すぎに終わり、お昼ご飯をいただきながら、「そうそう、手伝って欲しいことがあるんです」と、思い出したようにMさんが口にしたの は、愛宕様の祠が山の中腹にあって、もう何十年も前からそこの手入れをしたいと思いながら、一度もできずにいる。それ をみんなで手伝ってもらえないか?というものでした。
 スタッフ(+3Sさん)一同、その話に興味津々。午後、ビニールハウス作りの手伝いを終えたあと、愛宕様の祠に連れて行ってもらいました。
 何十年も手入れができなかったと言うだけあって、前からあった石段はほとんど見えなくなり、道には自然杉の枯れ枝が積もって、祠のまわりにも立ち枯れした木が。しかし、たどり着いた場所にはなんともかわいい愛宕様の祠があり、木を伐採すれば中腹からの眺めもよさそうです。そして、これもみんなで道づくりをしましょう!ということになりました。


 山から戻る裏道には、基盤整備がなされなかったがゆえに1枚1枚が小さな田んぼが見られ、サンショウウオがいるという小川や、ムササビやこうもりが繁殖をするという森など、素晴らしい風景が広がります。

 
 そして今日のもうひとつの収穫(?)は、一緒に手伝いにきてくれた3Sさんが、田んぼをやってみたい!愛宕様への道づくりをしましょう!と、積極的に関わっていきたいという意思表示をしてくれたこと。強力なメンバーが、思いがけず一人増えたようです。
 さらに夕方、畑の先生になってもらう予定のSさんが、いまここカフェに顔を出してくださいました。

 先生、フィールド、メンバーが揃い、ますます面白くなっていきそうです!

2010年4月17日土曜日

エコツアーカフェin奥会津 開催報告!


 本日、三島町では20~30cmの積雪になり、なんと!除雪車も出動しました。どうなっているんでしょうねぇ。

 さて、一昨日の夜は、NPO法人日本エコツーリズムセンター代表理事である広瀬敏通さんをいまここカフェにお迎えして、一回目のエコツアーカフェを開催 しました。
 この日はあいにく町内でいくつかの会合が重なってしまい、行きたいけど行けない!という方もいて、集まっていただいた方は10名弱でしたが、その分、 アットホームなカフェになりました。
 遠方からは、しりたげ。イベントでいまここカフェに来ていただいたことのある、コロッケさんが参加してくださいました。ありがとうごさいました!
 町内からは、4月から三島町にIターンしてきた若者Mさんや、個人でグリーンツーリズムの活動を積み重ねているIさん、また、やはりグリーンツーリズム に興味があって専門家の話を聞いてみたいと思ったといって来て下さったSさんなど、いまここカフェに初めて足を運んでくれた方もいて、スタッフにとっても 新鮮なひとときでした。

 エコツアーカフェは、最初の1時間ほど、広瀬さんからエコツーリズムや自然学校に関するお話をしていただき、そのあと、お茶を飲みながらみんなでざっく ばらんに談話する、という形をとりました。前述の方々からはグリーンツーリズムに関する質問があれこれと飛び出し、終了予定時刻の9時を回ってもみなさん の熱は冷めないようでした。

 さらに、翌日には、「三島町に自然学校を作ろう!」という会議が、三島町役場でもたれました。エコツアーカフェの主目的は、この会議に参加してくれる町 民の方々を増やすことでもありましたが、MさんやIさん、Sさんも会議に参加。ほかにも、現在様々な活動をしている町内の団体や個人が参加して、またこの 会議のアドバイザーとして来て下さった広瀬さん、以前から三島町エコ・ミュージアムプロジェクトのコーディネーターをしてくださっている嵯峨さんも加わ り、3時間半に渡って行われました。
 自然学校の立ち上げに関しての発起人は、現時点では行政にあるのですが、徐々に自立した民間の組織にしていくことを目標にしており、準備委員会の事務局 として、いまここネットも協力していくことになっています。
 昨日の会議では、室内での会議を繰り返すだけでなく、現場に出て具体的なことをやりながら形を作っていこう!という会議参加者の熱い思いが飛び交い、一 回目の準備委員会でありながら、すでに、実際の活動を重ねながら生み出すという方向性が固まった、とても前向きな会議になりました。
 これも、住民の一人一人がいろいろな知識や技術を持ち、あるいは自然や毎日の暮らしの中で、誰かに何かを「伝えたい思い」を温めている人がたくさんいる 人口2000人の三島町だからこそできることのような気がします。

小柴敏子の針仕事展開催!


 三島町の西方地区に住む小柴敏子さんは19歳で洋裁を習ってから60年間、百姓仕事や家事の合間に、少しでも暇があれば布を傍らに針仕事をしてきました。
 
 こたつがけや衣類、畑仕事にはかかせないハバキなどの生活に密着したものから、最近では刺し子やパッチワークも取り入れながら、コースターやランチョンマット、ベッドカバーなども作っています。
 
 今回の「小柴敏子の針仕事展」は敏子さんがひとつひとつ丁寧に作った日常使いのための作品がたくさんならびます。展示だけでなく、販売や布を使ったティッシュ入れの作り方体験もおこないますので、ぜひいまここカフェにお立ち寄りください。詳し日時はアップしたチラシ、または下記をご覧ください。

日時:4月23日(金)~25日(日) 9:00~17:00
    ティッシュ入れの作り方体験(無料)
              4月24日(土)25日(日)11:00~と13:00~の2回
           (所要時間約20分。小学生でも可能な簡単な方法です)

場所:いまここカフェ(旧物産館)
   (福島県大沼郡三島町大字名入字上赤谷2424)

問い合わせ いまここネット Tel.0241(52)2887 
                  E-mail:imacoco2009@gmail.com

2010年4月9日金曜日

エコツアーカフェin奥会津 開催します!



 現在、三島町では、奥会津の豊かな自然と共生してきた人々の暮らしを紐解き、地域での自然体験活動や地域の資源を活かした産業おこしを目指すエンジンづくりをはじめようとしています。

 今回、長年自然体験型の環境教育を推進してきた広瀬敏通さんをお呼びし、彼を囲んで皆で語り合おうというお茶会をいまここカフェで開催いたします。

 「奥会津での自然学校が秘めた可能性」というちょっと難しめのタイトルがついておりますが、広瀬さんによれば、参加者のそれぞれの思いをざっくばらんに語り合う会にしたいとのこと。

 どなたさまでもお気軽にご参加いただけますので、ちょっと興味があるという方はぜひ、いまここカフェにお立ち寄りください。詳しい日時は下記を参照いただくか、チラシ画像をご覧ください。


【主  催】 三島町教育委員会、いまここネット
【講  師】 広瀬敏通氏(NPO法人日本エコツーリズムセンター代表理事)
【日  時】 4月15日(木) 19:00~21:00
【場  所】 いまここカフェ TEL&FAX  0241-52-2887
【参加費】 500円(飲み物付)

2010年4月7日水曜日

聞き書き・自分史講座を開催します!






 お子さんやお孫さん、ご子孫に自分の歴史を伝え、残していく・・・・・・
 
 今月は講座「三島を学ぶ」をお休みし、聞き書き・自分史講座を開催いたします。

 講師は聞き書きや自分史をまとめた『じいちゃん ありがとう』や『会津学』などの編集にたずさわり、ご自身も聞き書きを実践されている奥会津書房の遠藤由美子さんです。

 人々の生きた足跡を聞いて記録する「聞き書き」、自らの半生を記録する「自分史」、それらを自分自身で本にする「和綴じ(わとじ)」の方法を2回にわたって講演いただきます。

 第1回は聞き書きはどのようにお話しをお聞きし、どんな風にまとめればいいのか、自分史はどのように自分の記憶をたどって書いていくのか、ひとつひとつ丁寧に解説いただく予定です。

 詳しい日時・場所は以下の通りです。聞き書きや自分史に少しでも興味がおありの方はぜひともご参加ください!


 日 時 : 平成22年4月24日(土) 14:00~16:00
 場 所 : いまここカフェ(旧第2物産館)
 (福島県大沼郡三島町大字名入字上赤谷2424)
 講 師 : 遠藤由美子氏(奥会津書房代表)
 参加費 : 無料
 主 催 : いまここネット
 共 催 : 奥会津書房
 
 問い合わせ:いまここネット Tel&Fax:0241-52-2887
       E-mail:imacoco2009@gmail.com 

2010年4月5日月曜日

第2回フットサル大会 無事終了




3月 30日、31日
西方、カ タクリ体育館おいていまここネット主催によるフットサル大会が行
われました。
今回で2回目とな る大会には町外からの参加もあり、参加6チーム(大 人チーム2、高校生チーム1、中学生チーム2、小学生チーム1)でリーグ戦を行 い、高校生チームの川口高校が優勝しました。


順位は以下の通り、

優 勝 川口高校(高校生)                   
(4勝1分)
準優勝 天然酵母使用ミルクパン (中学生)           
3勝 2敗 ※得失点差による)
3 位 こんにちは、こんにちは、こんにちは、ありがとう(小学生)
(3勝2敗)
4 位 シシカバブー(小・中学生)
2勝3敗)
5 位 川口蹴球軍(大人)              
(1勝3敗1分)
6 位 保護者チーム(大人)                
(1勝4敗)

 やはり、たまにこういった大会があるといいですよね。
参加の皆さんにもそう思っていただけているようで、講座三島を学ぶとともに、この企画も「次はいつやるんですか?」という声をたくさんいただきました。また夏休みあたりに企画したいと思いますので、その際はご参加よろしくお願いいたします。



2010年4月2日金曜日

新年度












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2ヶ月前に雪に埋もれたいまここ看板。


3月の末になっても雪が降った三島町でしたが、
ふと気づけば看板足元にふきのとうが!




















昨年の8月から半年あまりの活動で、いまここネット、いまここカフェに期待を寄せる声を掛けていただくことが多くなりました。
あらためて感謝申し上げます。
4月からあおいがサブスタッフという形になりましたが、
今年度もくら、カワイ、あおいの3人でいまここネットの実務を進めていくことにしています。
期待を裏切らないよう、スタッフ一同力を尽くしてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。


いまここカフェの厨房作りも、少しずつ進めていく予定です。
まだ本格的なカフェにはなっていませんが、どなたでもお越しいただけます。
昨年度に引き続き、講座「三島を学ぶ」も継続開催いたします。
皆さまのお越しを、お待ちしています!