2010年9月1日水曜日

ブログに関するお知らせ

「いまここネット活動日記」にアクセスいただきまして、ありがとうございます。

いまここネットは1年の活動ののち、2010年7月24日に「いまここカフェ」というコミュニティカフェを開店し、営業を始めました。
今後もいままでのような様々な活動を展開していく予定ではありますが、しばらくこちらのブログはお休みとさせていただき、新たに「いまここカフェ」のブログの方で更新していきます。


いまここカフェ http://d.hatena.ne.jp/imacococafe/


「いまここネット活動日記」のほうも、いずれ再開いたします。
よろしくお願いいたします。

2010年8月12日木曜日

臨時休業のお知らせ

 いまここカフェ開店以来、身近な方々の息抜きの場所として利用していただいたり、「カフェ」として営業していなかったらお会いしなかっただろう方にお会いできたり、一期一会の日々を過ごさせていただいています。
 ご来店いただいたみなさま、ありがとうございます。
 
 現在、営業日は木~日の週末とさせていただいておりますが、休業日の月~水に訪れてくださる方もいて、嬉しく思っています。休業日でもスタッフが勤務している日にはお茶をお出しできることもありますので、お近くにお越しの際には、お気軽にお声掛けくださいませ。

 さて、臨時休業のお知らせです。
 今週末の8月13日(金)~15日(日)は、都合により休業させていただきます。
 ご了承くださいますよう、お願いいたします。


 また、現在はカフェの営業を中心として活動をしているいまここネットですが、今後ミニコンサートや展示会、講座なども徐々に企画していきたいと思っています。
 今後ともよろしくお願いいたします。

2010年7月25日日曜日

いまここカフェ、オープンしました!

24日、いまここカフェがオープンしました。
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。




 入り口脇にある手洗い場は、スタッフのくらの手作りです。

 水出しコーヒー器具は、たまたまリサイクルショップにあったものを見つけ、購入しました。アイスコーヒーは、これで作っています。

 棚に飾った多肉植物や、写真にはありませんが入り口に置かれたコーヒーの麻袋を使ったランプは、開店前にいまここカフェを訪れてくれたお客様にいただいたものです。





  中央に置いた大きなテーブルは、三島の特産品でもある桐で作られています。
 町の方から材料の提供をしていただき、いまここネットのメンバーがカフェのために作ってくれました。
 円卓を囲んで、人と人が繋がっていってほしい、そんな思いを込めています。
 
 その奥には、ビリヤード台もあります。





 たくさんの方の協力を得て、カフェとして営業を始めることができました。あらためて感謝申し上げます。 
 店についても、スタッフについても、まだまだ至らぬ点がありますが、奥会津の風景の中でくつろげる空間にしていきたいと思っています。お気軽にお入りください。

 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

2010年7月22日木曜日

オープン告知!

今ここカフェがついにオープンします!




ご来店お待ちしております!

2010年7月21日水曜日

試食会についてのお知らせ

 先日お知らせした24日のオープニング試食会について、変更がありますのでお知らせします。
 19時から予定していました試食会とくものすカルテットのミニライブでしたが、諸事情によりくものすカルテットのミニライブは行なわれなくなりました。
 楽しみにしていてくださった方々には申し訳ありませんが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

 試食会につきましては、予定通りに行ないます。
 ちょっと変わったパスタも考えています。

 のんびりゆっくり、奥会津時間を楽しみながらお越しください。
 スタッフ一同、お待ちいたしております。

いまここカフェ、7月24日についにオープン!

 6月の下旬より、いまここネットの拠点であるいまここカフェを本格的に営業のできるカフェにするための準備をおこなっていました。
 様々な方々の協力を得て、厨房はほとんど自分たちの手で作り、あっというまに時間が過ぎていきました。
 そして本日、いまここカフェが保健所の審査を終え、無事営業許可がおりました!
 ということで、ようやくオープンの告知ができるようになりました。


 7月24日土曜日、いまここカフェがオープンします!!


 当日は、10時から17時までが通常のカフェ。(ドリンクとケーキを提供します)
 あらためて19時から、試食会とくものすカルテットのミニライブを行ないます。お一人様2000円です。
 
 ドリンクとケーキからスタートしますが、徐々に食事のメニューを取り入れていきたいと思っています。つきましては、皆さまのご意見、ご希望をお聞かせく ださい。

 24日は15時より、坪川監督の「アリア」の上映会と、くものすカルテットの演奏会が、三島町の山びこで催されます。(入場料1000円です)
 皆さまお誘い合わせの上、お越しくださいませ。
 お待ちしています!

2010年6月21日月曜日

田の草とりをしました!


 前回のブログで更新した田植えをした田んぼで「田の草とり」を2回やりました。三島町ではだいたい3回やるそうで、それぞれイチバンゴ、ニバンゴ、サンバンゴというそうです(一番草、二番草、三番草でしょうか?)。
 
 今では除草剤を使えば簡単に終わりますが、それまでは手でかんまわした(かき混ぜて)りして田の草をとっていました。腰を曲げての作業になりますので、伸びたあとの田の草取りは稲に目を突かれケガをすることもあったそうです。
 
 近代以降(主に戦後?)、三島あたりではコロバシと呼ばれる手動の除草機械が導入され、除草剤が普及する前に主に使用されました(今でも、除草剤を散布しない方など使ってらっしゃる方がいます)。

 今回も山形から1人学生が来てくれまして、一緒に除草作業をしてくれました。コロバシは今年、農業を教えていただいているMさんからお借りしたものです。

 ただ、コロバシで取れる草は縦(植えた方向、畝間)だけで。横(株間)は手でかんまわさないと難しいみたいです。コロバシをしたあと、あらためて手で草取り作業もしました。

 残り1回、「サンバンゴ」で終わることができれば嬉しいのですが。

「宮下発電所建設秘話」開催しました!



 先週19日の土曜日、三島町・町民センターにて、講座「三島を学ぶ」第7回「宮下発電所建設秘話」を開催いたしました。講師には三島町文化財専門委員の小柴吉男さんをお招きしました。

 小柴さんは大正13年のお生まれですので、実際に宮下発電所建設の時代を生きています。そのため、公文書などの史料だけでなく、自らの経験もまじえた講演となり、また、今回は建設当時(戦時中)の貴重な写真(写真展「宮下ダムと建設と大火の記憶」より)も教育委員会からお借りしましたので、ビジュアル面も充実し、ひじょうに内容の濃いものになりました。

 講演は只見川電源開発事業につながる、阿賀野川水系のダム発電の歴史からはじまり(滝谷川沿いには大正の頃より発電所が、三島町でも桧原に変電所があったそうです)、宮下に発電所がつくられるまでを丁寧にお話いただきました。

 発電所建設に前後した、昭和16年の宮下までの鉄道が開通したお話、その翌年宮下で百何十軒もの家屋が失われた大火のお話をはじめ、ダム建設に際し日本人だけでなく朝鮮や中国の人びとが働かされ、何人もの犠牲者を出したお話など、あらためて戦争を、そして「戦中」という時代を考えさせる内容でした。

 とくに、小柴さんはダム建設に関連した中国人労働者の問題は詳細に調べられており、戦後の補償問題や後年、三島町を訪ねてこられた当時の中国人労働者との出会いについても触れられ、あらためて戦争の悲惨さを、真実を語り継いでいくことの責任を訴えられました。

 いつもあった参加者からの質問がなく、皆さんが真剣な面持ちで最後まで小柴先生のお話に聞きいっていたことが印象に残りました。今回の講座が、宮下発電所建設についてのさまざまな出来事を語り継いでいくことの一助になればスタッフとしても幸いです。
 

2010年6月19日土曜日

朝顔観察日記1


 
 朝顔の芽が出ました。
いまここカフェのテラスをグリーンウォールで日陰にしようともくろんでおります。
はたしてうまくいくでしょうか・・・。

2010年6月10日木曜日

講座「三島を学ぶ」第7回を開催します!


 今月の講座「三島を学ぶ」は「宮下発電所建設秘話」です。

 私たちの活動する三島町を流れる只見川は豊富な急流で水量もあり、高落差もあるため、水力発電の条件を満たしており、東北や関東地方に電力を供給するための電源開発が戦前より大規模に進められ、発電所やダムが只見川流域に次々と建設されていきました。

 三島町でも昭和16年(1941)に宮下水力発電所建設に着工、昭和21年(1946)には発電が開始され、多くの人々がその恩恵にあずかっています。 

 しかし、戦中の劣悪な労働環境や極端な資材不足などが重なり、宮下の発電所建設には56人(58人?)もの尊い人命が失われた歴史があります。その犠牲者のなかには日本人だけでなく、中国人や朝鮮人も含まれており、彼らを慰霊する石碑が宮下発電所ダム直下の只見川右岸に建立されています。また、発電所建設により只見川の景観も大きく変化しました。

 今回の講座では青年時代に臨時雇いとして宮下発電所建設にたずさわり、以後60年にわたり当時の資料を集めてこられた三島町文化財専門委員の小柴吉男氏をお招きし、三島町の宮下発電所建設に関連したさまざまな出来事についてお話いただきます。

 前回の講座から「いまここカフェ」ではなく、三島町役場隣(同じ建物)の町民センターの一室をお借りして講座を開催しておりますので、お越しの際にはご注意ください。


日 時 :平成22年6月19日(土) 14:10~16:10

場 所 :町民センター(三島町役場隣)

講 師 :小柴吉男 氏(三島町文化財専門委員)

参加費 :無料

主 催 :いまここネット  

共 催 :三島町教育委員会 奥会津書房

お問い合わせ:いまここネット 担当:川合正裕

Tel & Fax:0241-52-2887  E-mail:imacoco2009@gmail.com

※本講座は平成22年度公益信託うつくしま基金の助成を受けています。

2010年6月1日火曜日

「三島を歩く」開催しました


 翌日の日曜日(30日)には「三島を歩く」です。小松昭八さんのほか、ヒンムキでお舅さんであるジサマやバサマといっしょに田畑を作っていたという80歳にもなるKさんに辛くも楽しい思い出話を聞きながら、美坂高原内のヒンムキ周辺を歩きました。


 ヒンムキに訪れたのは30年ぶりだというKさん、無理のきかない身体をおしてのご参加でしたが、ことの他お喜びになり、当時のことを思い出すようにあちらこちらと歩く姿がとても印象的で心温まりました。

 
 その後、美坂高原からは町の天然記念物になっている「おなかなし」という大きなヤマナシの木を見学、岩倉山の鬼子母神、そして西方の西隆寺と歩き、解散となりました。

 実際の場所を訪ねながら経験してきたことを聞かせていただくことで、座学では得られない実感を感じることができた、との感想を参加者の皆さんからいただきました。

 今年度は2回か3回、「三島を学ぶ」と連動した「三島を歩く」を教育委員会とともに開催予定です。今後もブログなどでお知らせいたしますので、興味がおありの方はぜひお気軽にご参加ください。

「三島を学ぶ」を開催しました!



 先にブログでもお知らせしていました講座「三島を学ぶ」を29日に、そして講座に連動して教育委員会との共催で「三島を歩く」を30日に開催しました。

 今回は町民センターでの講座「三島を学ぶ」です。畳の上での講座で、「いまここカフェ」で椅子に座っておこなう講座とは少し雰囲気も変わっています。

 今回は三島町の西方地区の共有林のひとつである、ヒンムキ山の歴史について小柴吉男さん、小松昭八さんより学びました。

 近世における村同士の山の境界争いからはじまり、明治になって国の土地になってしまったヒンムキ(を含む百五町歩におよぶ山林)をとりもどすため、国を相手に私財を投げ打って裁判をおこなった小松爲吉翁(講師である小松昭八さんの曾祖父でもあります)のお話。
 その裁判勝利のお礼として爲吉翁が山で炭を焼いていた大正の頃のお話、そして「戦後の食糧難」時代に十数軒の小屋が建ち並び、カノ(焼畑)で雑穀をつくり、山菜をとって暮らしを立てていたお話など、実に数百年にもおよぶ長い歴史を聞いた話や体験をまじえつつ解説いただきました。

 とくに爲吉翁の私財を投げ打ち、村の共有林を守り抜いたお話には解説いただいた小柴吉男さん自身をはじめ、参加いただいたお客様や私たちスタッフも深く胸を打たれました。

 土地ひとつをとってもさまざまな物語があり、今現在にもつながっているということを、そういった歴史を継承していく必要性をあらためて感じました。

田植えしました


 あっという間に6月になってしまいました。

 5月の末に、いまここネットでは田植えをしました。

 いまここネットのスタッフの中に、農業経験者はゼロ。まずは自分たちが実際に体験 し、スキルを身につけていくことが今年の目標です。そのために、町の中で有機農業を実践しているMさんを先生として、田んぼのことを一から教えてもらうことにしています。

 これまで、Mさんに御指導、御協力をいただきながら耕運、代掻きを終わらせ、ついに5月末に待ちにまった田植えとなりました。

 今回の田植えでは、学生と一緒に学ぶことを企画していましたが、今年は気候が不安定で、気温の低い日がいつまでも続き、さらに水田には水管理の関係もあるため、田植えの日程がぎりぎりまで決定できず、29日に行なうことになり、山形や仙台から4名の大学生が参加してくれました。
 
 地区のTさんに先生になっていただき、ガァジという田んぼに線を引いていく農具でスジを引いたところに、皆でひとつひとつ丁寧に苗を植えていきました。学生の皆さんもとても楽しかったと満足そうな表情でした。

 田んぼのほうは、29日に田植えした3畝の他に、6畝分の田んぼも手で植えさせてもらえることになっていたので、31日にも、スタッフと山形から来た大学生の方 にも手伝ってもらいつつ、植え付けを完了しました。

 ここの田んぼの堰にはカワニナがいて、例年通りなら今月半ばあたりから蛍がよく飛び交います。

 自然と人の宝物がたくさんあるこの地で活動が出来ることが、今後のいまここネットの可能性を広げてくれることは間違いなさそうです。

2010年5月21日金曜日

三島を学ぶ&歩くを開催します2!


 さて、「三島を歩く」は「三島を学ぶ」と連動企画です。

 今回は美坂高原の日向山周辺を「三島を学ぶ」の講師でもある小松昭八さんに案内していただきます。その後、大石田のおなかなし(町指定天然記念物)、GWにはたくさんの人が訪れる岩倉山の鬼子母神、そして木造聖徳太子立像(町指定有形文化財)や乙女三十三観音を拝観します。

 詳しいコースや日程は貼り付けたチラシでご確認ください。申し込みは5月27日(木)まで。

 「三島を歩く」は三島町教育委員会の主催ですので、お問い合わせ・お申込みは教育委員会までお願いいたします。以下が教育委員会の連絡先です。
 TEL: 0241-48-5599 E-Mail: kyouiku@town.mishima.fukushima.jp

三島を学ぶ&三島を歩くを開催します!


 昨年度は5回おこなった「三島を学ぶ」、今回の第6回は学んだあとに実際にそのフィールドを歩いてみようということで、「三島を学ぶ」を29日(土)14:10~16:10、「三島を歩く」を30日(日)8:30~に連続して開催します。

 さて、今回の「三島を学ぶ」の内容は「西方・日向山のくらし-大正から戦後の食糧難を生きた人々」です。三島町に限ったことではないのですが、戦後の食糧難はひどく、奥会津ではどんどん山を切り拓いていました。今の杉や松の植林しているところの多くは田畑だったみたいです。

 現在、三島町で自然公園として親しまれている美坂高原、その園内にある百年杉から奥に日向山、地元ではヒンムキと呼ばれる山があります。今ではもちろん、誰も住んでいませんが、その山には大正の頃には一年中住みこんで炭焼きをやっていた家があり、また戦後の食糧難の時代には十数軒の小屋が建ち、夏の間にはジサマやバサマが移り住み、カノ(焼畑)でさまざまなものを作っていました。

 今回の「三島を学ぶ」では、お嫁さんとして、ジサマやバサマのお手伝いに毎日ヒンムキに通っていた渡部ヨシ子さんと小池久美子さん、国から地区の森を守り抜いた功績により、ヒンムキ周辺で炭を焼く権利を得た小松為吉翁を曾祖父に持ち、自らもお母さんに連れられヒンムキに通っていた小松昭八さんに、当時の思い出を語っていただきます。また、歴史的な背景などの解説を三島町文化財専門委員の小柴吉男さんにお願いしています。

 出作り小屋の暮らしを、食糧難の頃とはいかなる時代であったかをお聞きする貴重な機会ですので、興味がありましたら是非、ご参加ください。

 詳しくはこの更新に貼り付けた、チラシをご覧ください。また今回から会場が「いまここカフェ」から三島町役場に併設された町民センター内「ふれあいの間」になりましたのでご注意いただきたいと思います。

2010年5月18日火曜日

「聞き書き・自分史講座」の第2回を開催します!


 先月4月24日におこなった「聞き書き・自分史講座」の第2回を5月22日(土)の14:00から三島町のいまここカフェ(旧物産館)でおこないます。

  先月は聞き書きや自分史のやり方を中心にお話しましたが、今回はそういった成果をまとめる「和綴じ(わとじ)」の方法を中心に奥会津書房代表の遠藤由美子さんに講演をお願いしています。

 聞き書きや自分史だけでなく、ちょっと装丁をつけて残しておきたい書き物がありましたら、「和綴じ」は簡単にできる方法です。

 前回、お越しになれなかった方でも、今回からの参加も大歓迎ですので、興味がありましたら、ぜひいまここカフェにお立ち寄りください。


 日 時 : 平成22年5月22日(土) 14:00~15:00
 場 所 : いまここカフェ(旧第2物産館)
       (福島県大沼郡三島町 大字名入字上赤谷2424)
 講 師 : 遠藤由美子氏(奥会津書房代表)
 参加費 : 無料
 主 催 : いまここネット
 共 催 : 奥会津書房
 問い合わせ:いまここネット
         Tel&Fax:0241-52-2887 begin_of_the_skype_highlighting 0241-52-2887 end_of_the_skype_highlighting
         E-mail:imacoco2009@gmail.com 

2010年5月3日月曜日

桜咲いてます!



 若松から柳津、三島、金山、只見と東から西に行くにつれ雪の深さも違いますが、桜の咲く時期も少しずつズレがあります。三島町はちょうどGWにあわせたかのように桜が咲きました。
 
 今日から5日までは西方地区で鬼子母神祭が開かれるためか、三島町を訪れるお客様も多く、満開間近の桜も楽しまれているのではないかと思います。

 春らしい天気もつづき、ポカポカ暖かい陽気が広がっているこの時期に、ぜひと三島も町を訪れていただきたいです!(5日はGWですが、スタッフ不在のためいまここネットはお休みいたします)

2010年4月27日火曜日

針仕事展は盛況でした!



 4月23日~4月25日にかけておこなわれた小柴敏子さんの針仕事展が盛況のうちに会期を終えました。

 日曜日は天気もよかったからか町外の方も多く、若松や東京からもお客様がお立ち寄りになられました。敏子さんの作品に触れ、その完成度に圧倒されているようでした。展示のみで非売品であることを惜しむ方も多かったです。

 また土、日におこなわれました敏子さんを先生にしたティッシュ入れ体験にも、三島の小学生をはじめ、山形の大学生や年輩の方々まで幅広い層が参加し、テッィシュ入れ作りに挑戦しました。なかには針を持つのは家庭科の授業以来という男性もおり、久しぶりの縫いに苦戦しながらも楽しんでいました。

聞き書き・自分史講座開催しました!



 針仕事展の期間中でしたが、聞き書き・自分史講座を先週の土曜日(24日14:00~)に開催し、町内の方だけでなく、若松や柳津の方にもご参加いただきました。

 講師は奥会津書房代表の遠藤由美子さん。

 講座の内容は聞き書きや自分史のノウハウをはじめ、その価値についてのお話でした。

 お話を聞いた印象をスタッフの私がまとめさせていただくなら、100年後、今、現在のそして思い出せる範囲の過去の出来事を残しておきたい、それは貴重な 地域の記憶であると同時に、ある家の、ある人が語り継いでいく歴史ともなる。
 そしてはそれは希薄になりつつある家族の関係を新たに結びつける可能性にもなり得るといったところでしょうか。

 昨年、今年と「じいちゃん ありがとう」という冊子が奥会津書房から販売されました。これは会津の小中高生が祖父母やムラのおじいちゃん、おばあちゃんに一枚の写真を手がかりに当時のことをお話いただき、それを聞いて書きとめるといったものです。
 今回はこれをテキストに使ったのですが、遠藤さんによれば、子どもたちは今まで聞き流していたかもしれない、もしくは写真があることで、今まで聞いたこともなかったようなお話を真剣に聞いてまとめ、感想も書いている。この子どもたちの「聞き書き」は、自分自身が今ここに生きているということは、ムラの、祖父母のそのまた先祖の営みがあってこそということに気づく機会にもなりうるとのことです。
 私自身も10年くらい前に祖父に聞き書きしたことがきっかけで初めて知ったことも多く、祖父が、そして祖父が生きてきたムラが、これまで以上に好ましく思えた経験があります。

 遠藤さんがいうには、「聞き書き」で大切なのは話者への敬意なのだそうです。それを常に心に持ち聞き書きで、貴重な人々の半生を書きとめ語り継いでいく機会にして欲しいとのこと。
 「自分史」も自らの半生をまとめて、どこかに公開することを考えるのではなく、ただ自分の子孫のためにだっていいし、原稿用紙1枚でもいいので、残しておけば後世に何かしらの想いが伝わる、だから時間があれば挑戦して欲しいとのことでした。

 現在、奥会津書房では会津地域の人々の生業(農業、炭焼き、養蚕、狩猟、冬の藁細工・針仕事、出稼ぎなどの他さまざまななりわい)についての体験談、聞き書きしたものの原稿を募集中とのこと(『会津学』6号に掲載予定)。締め切りは2010年5月31日、400字詰め原稿用紙2枚から20枚程度だそうです。詳しくは奥会津書房にお問い合わせください(TEL 0241-52-3581 E-Mail oab@topaz.ocn.ne.jp)。


 来月の5月22日には「聞き書き」したもの、自分で書いた「自分史」を自ら本にする和綴じの方法を中心に遠藤由美子さんに講演いただく予定です。興味がありましたら、ぜひ、いまここカフェにお越しください。

2010年4月23日金曜日

針仕事展開催中!


 本日はオープンの9時から三島町の方を中心に大勢のお客様が来訪されました。

 講座「三島を学ぶ」やトークライブにはあまり参加されることのないご年輩の女性の方々にお訪ねいただき、いまここスタッフとして、本当にうれしかったです。


 「たいしたもんだなぁ」 「上品だなぁ」 


 敏子さんの針仕事展をみたお客様のご感想です。長い時間をかけた丁寧なお仕事、端々に使われている技法に皆さん感嘆の声をあげられていました。とくに壁一面に広げられたこたつがけやベッドカバーには魅入っている方も多かったです。

 今日は敏子さんご自身はいらっしゃらなかったのですが、お話したいとおっしゃられるお客様も多く、残念がっておりました。

 明日、明後日は11時~、13時~にティッシュ入れの作り方体験がありますので敏子さんも来られます。ぜひ、この機会にいまここカフェにお立ち寄りいただければと思います。

2010年4月22日木曜日

明日から針仕事展開催!



 明日4月23日午前9:00より「小柴敏子さんの針仕事展」を開催いたします。
 本日はその準備でいまここカフェを模様替え。

 この展示会の主役でもあります小柴敏子さんもご主人と一緒にいまここカフェにお越しになり(有難いことにお土産もいただきました!)、クラを中心に私たちスタッフが展示したご自身の作品をじっくりとひとつひとつ眺めていました。

 展示をしていてあらためて気付いたのですが、ひとつひとつの品が敏子さんの人柄が出るのか優しい印象を受けます。

 それにしても縦横2m以上もあるこたつ敷きやベッドカバーには驚かされました。

 どんなハギレも糸も無駄にしたくない、そんな敏子さんの想いが詰まった今回の針仕事展は明日より3日間の開催です。土曜、日曜の11時~と13時~は小柴敏子さんご本人によるティッシュ入れ講習もあります。敏子さんとお話してみたい方も是非ご参加ください。

種まいてきました!





 昨日は、今年度から本格的にいまここネットが進めていきたいと思っている農業体験、その田んぼの先生役をお願いしているMさん宅に、稲の種まき作業のお手伝いをしに行きました。
 Mさんは、自分の田んぼ以外にも、三島町の中で高齢などの理由で耕作ができなくなった田んぼを請け負って稲作をしている方で、ちょうど、去年いまここ ネットが畑を借りて豆を植えた畑の向側にも畑を持っていて、農作業の時などに何度かお会いしたことがあったのですが、今年になってあらためて先生役をお願いしたところ、快く引き受けていただいたのでした。
 稲の種まきの作業は、ベルトコンベアーのような機械を使っての作業でしたが、土の入ったトレーをコンベアーに乗せる人、種がまかれたトレーを小屋の中に 運ぶ人、機械に土や種を入れる人など、機械を使うといえども一人ではできない作業です。
 今日は、地区の方が3人ほどいらしていて、それに混じってくら、カワイ、あおいのいまここスタッフ3人+三島町にIターンしてきたばかりの3Sさんも加わって、作業を手伝いました。
 種まき作業が12時すぎに終わり、お昼ご飯をいただきながら、「そうそう、手伝って欲しいことがあるんです」と、思い出したようにMさんが口にしたの は、愛宕様の祠が山の中腹にあって、もう何十年も前からそこの手入れをしたいと思いながら、一度もできずにいる。それ をみんなで手伝ってもらえないか?というものでした。
 スタッフ(+3Sさん)一同、その話に興味津々。午後、ビニールハウス作りの手伝いを終えたあと、愛宕様の祠に連れて行ってもらいました。
 何十年も手入れができなかったと言うだけあって、前からあった石段はほとんど見えなくなり、道には自然杉の枯れ枝が積もって、祠のまわりにも立ち枯れした木が。しかし、たどり着いた場所にはなんともかわいい愛宕様の祠があり、木を伐採すれば中腹からの眺めもよさそうです。そして、これもみんなで道づくりをしましょう!ということになりました。


 山から戻る裏道には、基盤整備がなされなかったがゆえに1枚1枚が小さな田んぼが見られ、サンショウウオがいるという小川や、ムササビやこうもりが繁殖をするという森など、素晴らしい風景が広がります。

 
 そして今日のもうひとつの収穫(?)は、一緒に手伝いにきてくれた3Sさんが、田んぼをやってみたい!愛宕様への道づくりをしましょう!と、積極的に関わっていきたいという意思表示をしてくれたこと。強力なメンバーが、思いがけず一人増えたようです。
 さらに夕方、畑の先生になってもらう予定のSさんが、いまここカフェに顔を出してくださいました。

 先生、フィールド、メンバーが揃い、ますます面白くなっていきそうです!

2010年4月17日土曜日

エコツアーカフェin奥会津 開催報告!


 本日、三島町では20~30cmの積雪になり、なんと!除雪車も出動しました。どうなっているんでしょうねぇ。

 さて、一昨日の夜は、NPO法人日本エコツーリズムセンター代表理事である広瀬敏通さんをいまここカフェにお迎えして、一回目のエコツアーカフェを開催 しました。
 この日はあいにく町内でいくつかの会合が重なってしまい、行きたいけど行けない!という方もいて、集まっていただいた方は10名弱でしたが、その分、 アットホームなカフェになりました。
 遠方からは、しりたげ。イベントでいまここカフェに来ていただいたことのある、コロッケさんが参加してくださいました。ありがとうごさいました!
 町内からは、4月から三島町にIターンしてきた若者Mさんや、個人でグリーンツーリズムの活動を積み重ねているIさん、また、やはりグリーンツーリズム に興味があって専門家の話を聞いてみたいと思ったといって来て下さったSさんなど、いまここカフェに初めて足を運んでくれた方もいて、スタッフにとっても 新鮮なひとときでした。

 エコツアーカフェは、最初の1時間ほど、広瀬さんからエコツーリズムや自然学校に関するお話をしていただき、そのあと、お茶を飲みながらみんなでざっく ばらんに談話する、という形をとりました。前述の方々からはグリーンツーリズムに関する質問があれこれと飛び出し、終了予定時刻の9時を回ってもみなさん の熱は冷めないようでした。

 さらに、翌日には、「三島町に自然学校を作ろう!」という会議が、三島町役場でもたれました。エコツアーカフェの主目的は、この会議に参加してくれる町 民の方々を増やすことでもありましたが、MさんやIさん、Sさんも会議に参加。ほかにも、現在様々な活動をしている町内の団体や個人が参加して、またこの 会議のアドバイザーとして来て下さった広瀬さん、以前から三島町エコ・ミュージアムプロジェクトのコーディネーターをしてくださっている嵯峨さんも加わ り、3時間半に渡って行われました。
 自然学校の立ち上げに関しての発起人は、現時点では行政にあるのですが、徐々に自立した民間の組織にしていくことを目標にしており、準備委員会の事務局 として、いまここネットも協力していくことになっています。
 昨日の会議では、室内での会議を繰り返すだけでなく、現場に出て具体的なことをやりながら形を作っていこう!という会議参加者の熱い思いが飛び交い、一 回目の準備委員会でありながら、すでに、実際の活動を重ねながら生み出すという方向性が固まった、とても前向きな会議になりました。
 これも、住民の一人一人がいろいろな知識や技術を持ち、あるいは自然や毎日の暮らしの中で、誰かに何かを「伝えたい思い」を温めている人がたくさんいる 人口2000人の三島町だからこそできることのような気がします。

小柴敏子の針仕事展開催!


 三島町の西方地区に住む小柴敏子さんは19歳で洋裁を習ってから60年間、百姓仕事や家事の合間に、少しでも暇があれば布を傍らに針仕事をしてきました。
 
 こたつがけや衣類、畑仕事にはかかせないハバキなどの生活に密着したものから、最近では刺し子やパッチワークも取り入れながら、コースターやランチョンマット、ベッドカバーなども作っています。
 
 今回の「小柴敏子の針仕事展」は敏子さんがひとつひとつ丁寧に作った日常使いのための作品がたくさんならびます。展示だけでなく、販売や布を使ったティッシュ入れの作り方体験もおこないますので、ぜひいまここカフェにお立ち寄りください。詳し日時はアップしたチラシ、または下記をご覧ください。

日時:4月23日(金)~25日(日) 9:00~17:00
    ティッシュ入れの作り方体験(無料)
              4月24日(土)25日(日)11:00~と13:00~の2回
           (所要時間約20分。小学生でも可能な簡単な方法です)

場所:いまここカフェ(旧物産館)
   (福島県大沼郡三島町大字名入字上赤谷2424)

問い合わせ いまここネット Tel.0241(52)2887 
                  E-mail:imacoco2009@gmail.com

2010年4月9日金曜日

エコツアーカフェin奥会津 開催します!



 現在、三島町では、奥会津の豊かな自然と共生してきた人々の暮らしを紐解き、地域での自然体験活動や地域の資源を活かした産業おこしを目指すエンジンづくりをはじめようとしています。

 今回、長年自然体験型の環境教育を推進してきた広瀬敏通さんをお呼びし、彼を囲んで皆で語り合おうというお茶会をいまここカフェで開催いたします。

 「奥会津での自然学校が秘めた可能性」というちょっと難しめのタイトルがついておりますが、広瀬さんによれば、参加者のそれぞれの思いをざっくばらんに語り合う会にしたいとのこと。

 どなたさまでもお気軽にご参加いただけますので、ちょっと興味があるという方はぜひ、いまここカフェにお立ち寄りください。詳しい日時は下記を参照いただくか、チラシ画像をご覧ください。


【主  催】 三島町教育委員会、いまここネット
【講  師】 広瀬敏通氏(NPO法人日本エコツーリズムセンター代表理事)
【日  時】 4月15日(木) 19:00~21:00
【場  所】 いまここカフェ TEL&FAX  0241-52-2887
【参加費】 500円(飲み物付)

2010年4月7日水曜日

聞き書き・自分史講座を開催します!






 お子さんやお孫さん、ご子孫に自分の歴史を伝え、残していく・・・・・・
 
 今月は講座「三島を学ぶ」をお休みし、聞き書き・自分史講座を開催いたします。

 講師は聞き書きや自分史をまとめた『じいちゃん ありがとう』や『会津学』などの編集にたずさわり、ご自身も聞き書きを実践されている奥会津書房の遠藤由美子さんです。

 人々の生きた足跡を聞いて記録する「聞き書き」、自らの半生を記録する「自分史」、それらを自分自身で本にする「和綴じ(わとじ)」の方法を2回にわたって講演いただきます。

 第1回は聞き書きはどのようにお話しをお聞きし、どんな風にまとめればいいのか、自分史はどのように自分の記憶をたどって書いていくのか、ひとつひとつ丁寧に解説いただく予定です。

 詳しい日時・場所は以下の通りです。聞き書きや自分史に少しでも興味がおありの方はぜひともご参加ください!


 日 時 : 平成22年4月24日(土) 14:00~16:00
 場 所 : いまここカフェ(旧第2物産館)
 (福島県大沼郡三島町大字名入字上赤谷2424)
 講 師 : 遠藤由美子氏(奥会津書房代表)
 参加費 : 無料
 主 催 : いまここネット
 共 催 : 奥会津書房
 
 問い合わせ:いまここネット Tel&Fax:0241-52-2887
       E-mail:imacoco2009@gmail.com 

2010年4月5日月曜日

第2回フットサル大会 無事終了




3月 30日、31日
西方、カ タクリ体育館おいていまここネット主催によるフットサル大会が行
われました。
今回で2回目とな る大会には町外からの参加もあり、参加6チーム(大 人チーム2、高校生チーム1、中学生チーム2、小学生チーム1)でリーグ戦を行 い、高校生チームの川口高校が優勝しました。


順位は以下の通り、

優 勝 川口高校(高校生)                   
(4勝1分)
準優勝 天然酵母使用ミルクパン (中学生)           
3勝 2敗 ※得失点差による)
3 位 こんにちは、こんにちは、こんにちは、ありがとう(小学生)
(3勝2敗)
4 位 シシカバブー(小・中学生)
2勝3敗)
5 位 川口蹴球軍(大人)              
(1勝3敗1分)
6 位 保護者チーム(大人)                
(1勝4敗)

 やはり、たまにこういった大会があるといいですよね。
参加の皆さんにもそう思っていただけているようで、講座三島を学ぶとともに、この企画も「次はいつやるんですか?」という声をたくさんいただきました。また夏休みあたりに企画したいと思いますので、その際はご参加よろしくお願いいたします。



2010年4月2日金曜日

新年度












        ↑
2ヶ月前に雪に埋もれたいまここ看板。


3月の末になっても雪が降った三島町でしたが、
ふと気づけば看板足元にふきのとうが!




















昨年の8月から半年あまりの活動で、いまここネット、いまここカフェに期待を寄せる声を掛けていただくことが多くなりました。
あらためて感謝申し上げます。
4月からあおいがサブスタッフという形になりましたが、
今年度もくら、カワイ、あおいの3人でいまここネットの実務を進めていくことにしています。
期待を裏切らないよう、スタッフ一同力を尽くしてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。


いまここカフェの厨房作りも、少しずつ進めていく予定です。
まだ本格的なカフェにはなっていませんが、どなたでもお越しいただけます。
昨年度に引き続き、講座「三島を学ぶ」も継続開催いたします。
皆さまのお越しを、お待ちしています!

2010年3月26日金曜日

講座「三島を学ぶ」参宮道中記を読む 後編開催!



 先週の土曜、3月20日に、講座「三島を学ぶ」第5回 『参宮道中記』を読むの後編が開催されました。

 お彼岸という皆さまご多忙のなかでの開催でしたが、15人~20人くらいの方に参加していただきました。三島町だけでなく、猪苗代や会津若松、遠くは新潟・胎内からもはるばる来ていただけました。開催をこのような日程にしたことを申し訳なく思うと同時に、本当にお越しいただき有難かったです。

 さて内容ですが、今回も盛りだくさんでした。海老名俊雄先生が道中記と地図を片手に、熊野参拝から三島・柳津への下向までを解説されていきます。
 会津の人は耳で聞いたままに記したのか、現在の漢字表記とは異なった地名が頻出しています。例えば「み田け→御嶽」、「宮崎→三輪崎」など、こういったものをひとつひとつ丁寧に説明していただけました。また、京都に入れば京都の地図を使って、長五郎たちが参ったお寺がどこかまで詳細に解説。
 前回は伊勢までの道中でしたので、東海道五十三次でしたが今回は木曽街道六十九次を参考資料としました。当時のビジュアルがあるだけで理解がもっと深まります。舟で橋をつくってという記述があってもなかなかピンときませんし。

 それにしても『道中記』を書いた人はマメな人だったのでしょう。宿には宿代だけでなく上や下といった評価が書いていたり、舟は使わなくてもいいとか、お土産品だとか実にさまざまなことが記されています。
海老名先生もおっしゃっていたのですが、ただ道中を記したのではなく、次に行く人を想定している記述だという言葉に納得いたしました。

 多分、一生に一回の大旅行。ただ自分が楽しむのではなく、子孫や村の仲間たちが困らないように書き残しておく。こういった姿勢であったとすれば、大変に立派な方なのだと思いました。
 今回も質疑応答の時間は白熱。講座が終わってからも何人かは残って実にさまざまなお話に花を咲かせており、スタッフとしても本当に嬉しかったです。

 さて、来年度も講座『三島を学ぶ』は継続して開催いたします。4月の次回は講座『三島を学ぶ』特別編として自分史の作り方・聞き書きの方法について奥会津書房の遠藤由美子さんに講演いただく予定です。詳しい内容や日程、場所が決まり次第、このブログでもお知らせしたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

2010年3月19日金曜日

新年度に向けて

 一昨夜、いまここカフェで、三島町に○○○○を作ろう!という会議がありました。実は、「○○○○」には、自然学校という言葉が入っています。
 ただ、自然学校と聞いた時にすぐにイメージするアウトドア体験・・・ということだけに限らず、三島町にある様々なものごとを体験してもらおう!というの がこの会議の趣旨なので、名前はまだ仮称です。今後何回かの会議の中で、三島らしい自然学校の名称が決まっていくことと思います。

 とはいえ、昨日の会議はまだほんとうの準備段階で、町内のいくつかの団体のメンバーや自然学校に繋がっていきそう な人たち数名が集まり、まずは今日のメンバーでワーキングチームを作ろうというところでの会議でした。
 集まったのは、10名ほど。
 当面の事務局となる三島町役場の方が先導する形で話し合いが始まりましたが、それぞれが今やっていることや感じていること、あるいはやってみたい と思っていることなどをざっくばらんに出し合っているうちに、今すぐにでも面白そうなことが動き出しそうな気配がしてきて、なんだかわくわくしてきまし た。

 とりあえずは次回の会議の時までに、自分が所属する団体の来年度の事業計画や、自分がやろうと思っていることややってみたいと思っていることを持ち寄る ことにし、平成22年度はそれを自分たちで実際に行ってみて、体験したりサポートしあうお試し期間にしようということになりました。

 そこまで話して2時間。そろそろ時間になったので・・・と、司会が区切りをつけたのが9時過ぎ。ぽつぽつとメンバーが引けて いった後もしばらく雑談が続き、終わったのは9時半でした。
 
 ちなみに会議が終わった後で、igaiga09さんがおもむろに取り出して私に見せてくれたのが、「リフォーム修繕大百科」という分厚い本。厨房を皆で整える時の勉強にと買ってきてくれたようでし た。
 今日は昼間、今月の20日からオープンすることになった隣の元第一物産館を借りることになった「森のしごと舎」のIさんも、「今度中古のシンクを見つけ てきてあげる」と行ってくれ、さらに、同じく「森のしごと舎」のスタッフになる予定のRくんも、「テーブル作りますよ!」と、協力を申し出てくれま した。
 みんなの力を借りて、いまここカフェがなんとか今年中に実現できそうな予感がします・・・。

春の訪れ















 2月まで大雪に見舞われた三島町にも、ようやく春の気配が漂って、雪に覆われていたいまここカフェの前の雪もかなり消えてきました。 一昨日入り口前の雪を除雪機でかき、只今いまここカフェでは期間限定の切通しができています。























 ついでに。
 今まで空き家になっていたいまここカフェ隣の元第一物産館が、明日から「森のしごと舎」としてオープンします。山から切り出した大木を製材した立派な板や、町内の写真愛好家の写真などが展示され、ゆっくりくつろげるスペースになっています。ちなみに、板はかなりリーズナブルな値段で購入でき、自分でテーブルを作りたいという方には機械の貸し出しや指導講習もできるということです。
















 明日から三島町では、春の工芸品展も始まります。
 皆様のお越しをお待ちしています!

2010年3月17日水曜日

会津とラオスで「何もない」を見つめる















 昨日、我がいまここネット代表のヤギから、旅の頼り第2便が届きました。
 1月4日に日本を出国して以来、東南アジアへ自分探しの旅に出ているヤギ代表、2月に第一便の絵葉書が届いたものの、その文面はなんだか修行僧のようなストイックなものを連想させるいま一つぱっとしないものでした。。。
 ところが!昨日届いた絵葉書からは、ようやく自分の心のありかを見つけたような躍動感が伝わってくるようでした。旅を楽しむことがいちばんなのにね、とスタッフが話していたのを聞いていたかのようにラオスでご機嫌になっているらしいヤギ。しかもそこには

 「活動日記」で会津の大雪を見るたびに、海外へ「逃亡」して正解だった

と書かれています。やっぱりシンガポールやベトナムからいまここブログにアクセスしていたのはヤギ代表だったのですねぇ!

 そして、この旅の中でラオスがいちばん居心地がよく最も印象に残ったというその理由として書かれていることが、大変興味深いのです。その理由というのが、「何も無い」ということ。そのこと、つまり、「何も無い」ことが自分の居心地をよくしてくれているということがヤギにとっては衝撃であり、感動だったらしいのです。
 11月のトークライブで、赤坂憲雄先生と「何もないをみつめる」というテーマで話した時には、自分が今いる環境を変えなければならない!という気迫や使命感のようなものが感じられたヤギ代表。旅に出てみて、その時感じていたこととは違った感慨を抱いているようです。


 先週の12日から14日の3日間、いまここスタッフのあおいは、東京であった「地域コーディネーター育成講習会」を受講してきたのですが、どの講義の中でも言われたのは、「地域のよいところ、個性を見つけ出して繋げていくことが地域を活性化させること」ということでした。
 地域の人たちが「何もない」というのは、実は中にいる人たちが気づいていないだけで、よそ者から見れば宝物がたくさんあります。それをうまく繋げていって、「生かす」と「活かす」こと。地域の資源をお金にすることだけではなく、そこに住む人たちの誇りを再生することも重要なのだと教えてもらいました。
 「住民を巻き込む」とよく使いがちですが、自分たちが主役なのではなく、地域のよいところを探して地域の人たちと繋がることが大切、ということも言わ れ、うっかり私たちが陥りそうな部分を意識し直すことができたのもよかったです。


 新年度が始まる前に、会津と東南アジアでスタッフと代表が同じ視点に立てたような出来事。不思議ですね。

2010年3月13日土曜日

講座「三島を学ぶ」第5回のお知らせ


 先日のブログでも報告いたしましたが、講座「三島を学ぶ」第5回を来週20日(土)に開催いたします。

 天保3年(1832年)11月19日、滝谷村の3人が郷戸村の人々とともに、各地の寺社を巡り歩く2ヶ月に及ぶ大旅行を行いました!
 先月おこなわれた講演では、講師の海老名俊雄氏に198里に及ぶ伊勢参宮までの道程を当時の背景を含め詳しく解説していただきました。 後編となる今回は熊野神宮参拝から大阪・京都・奈良といった観光地の見物、そして木曽路・信濃路を通り越後に抜け、三島・柳津へと帰る道中についてじっくりとお話いただきます。
 前編をお聞き逃しの方も是非ご参加ください。日程は以下の通りです。


日 時 :平成22年3月20日(土) 14:00~16:00
場 所 :いまここカフェ(旧物産館)
       (福島県大沼郡三島町大字名入字上赤谷2424)
講 師 :海老名 俊雄 氏(会津史学会顧問)
参加費 :無料 ※(申込などは不要です)
       ※ 当日、資料として海老名俊雄氏訳稿の『参宮道中記』を500円で販売いたします
                          (前回の資料と同一のものです)
主 催 :いまここネット  
共 催 :三島町教育委員会 奥会津書房
お問い合わせ:いまここネット
Tel & Fax:0241-52-2887  E-mail:imacoco2009@gmail.com

2010年3月4日木曜日

お知らせ

現在、定休日などは特に設けていないいまここカフェですが、

3月7日(日)は、スタッフの都合により休館させていただきます。



また、時により、仕事や打合せ、あるいは講座の開催の関係で、スタッフが留守であったり、カフェの中に入りにくい状況の場合もございます。
現在の営業の状況が流動的なため、いまここスタッフに会ってみたい!という奇特な意思を持っていまここカフェにお越しいただくときには、お電話をいただけると確実です。

お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。


いまここカフェ*****
 TEL 0241-52-2887
MAIL imacoco2009@gmail.com




 

2010年2月27日土曜日

講座「三島を学ぶ」開催しました



 今日は、「三島を学ぶ」の第4回がいまここカフェで開催されました。
 前回までの先生は、考古学に詳しい小柴吉男さんでしたが、今回と次回は、歴史に詳しい海老名俊雄さんに江戸時代(天保年間)に書かれた「参宮道中記」という古文書をテキストとしてお話していただいています。
 現在の三島町滝谷地区と柳津町の方々が、何日もかけて伊勢神宮までお詣りに行く道中の記録が書かれた「参宮道中記」。坂下、若松に始まり、宇都宮から江戸、小田原、浜松と、漢字の当て字で書かれた地名や文言を海老名先生がわかりやすく説明してくれたおかげで、聞いている私たちも当時の人たちと旅をしているような気持ちになってきました。
 今日は東海道の途中まで。文書に書かれたことのほか、時代的な背景の話が出てきたり、先生が初めて静岡に行った時の印象が語られたりしたこともあったからか、最後の質疑応答の時には「何日も行ったらお金も相当かかっただろうに、滝谷の人たちは金持ちだったのかな?」などという砕けた質問も出て、終始和やかな講義となりました。

 ちなみに今回の資料は昨日、くら&あおいが手作業で和綴じにしたもの。というより、実を言うとカワイ、不器用を地で行く男!?たぶん、角に小さな和紙を貼り付けて留めつける、とか、刺繍糸で本を綴じる、なんていうこと をやっても、「カワイくんはやらなくてもいいよ」といわれる結果になることが目に見えています。
 くらは美術系なので、その手のことはお手のもの。ワタクシあおいも、工作や手芸は得意とまではいわなくても、作ることは好きなので、和綴じの要領もすぐにつかめて、午後から始めた製本作業で30冊が出来上がりました。
 そうして出来上がった今回の資料、「今日の講座にはいけないのだが、資料を取っておいてほしい」という予約の電話まで来て、スタッフ一同頑張ってやった甲斐がありました。 

 「参宮道中記を読む」は、来月、後編が開催されます。3月20日(土)、午後2時から4時までの予定です。
 皆様のお越しをお待ちしています!
 

2010年2月24日水曜日

解析の怪

 「いまここネット活動日記」の アナライズを見てみたところ、更新した日の後の1週間は、アクセス数が200くらいあることがわかりました。
 さらに、くらが「地図上のデータを表示」というところを見て、発見!
 

 「いまここネットのブログに、ベトナムからアクセスしている人がいますね。カンボジアとシンガポール、インドからもある・・・」


 実は、いまここネットの代表であるヤギは今、3ヶ月ほどの休暇を取り、東南アジアに自分探しの旅(?)にでています。1月4日にシンガポールに向かい、 その後のことは何も決めずに歩いているはずなのですが、出発から1ヶ月経った2月4日の消印で、先日ようやくいまここネット宛にヤギからの葉書が届きまし た。
 その葉書が出された場所は、ベトナム。
 シンガポール、インド、カンボジア、ベトナム、まさしくそれはヤギに違いない!しかも、ベトナムからは8回もアクセスされています。ヤギ代表、日本が恋しくなっているのかなぁ?

2010年2月18日木曜日

講座「三島を学ぶ」第4回開催のお知らせ


 私たちは自動車で電車で、そして飛行機で旅行をします。今は当たり前ですが、二つの足で歩き、船で海や川を渡った江戸時代の日本人には考えられなかった世界でしょう。

 さて、今回の講座「三島を学ぶ」は江戸時代後期の天保3年(1832)に大旅行をした滝谷(三島町)・郷戸(柳津町)の人々にスポットを当てます!日光、江戸、名古屋に伊勢、熊野、大坂、京都、柏崎に新潟……各地の寺社を巡り歩いた2カ月におよぶ長い旅です!

 そんな彼らの道中を記した『参宮道中記』は数十年前に柳津町史編纂の際、あるお宅から発見され、訳稿されました。しかし、紙数の都合などから柳津町史には掲載されず、内容を知る機会はほとんどありませんでした。

 今回の講座「三島を学ぶ」は訳稿をおこなった会津史学会顧問の海老名俊雄氏(桧原)ご本人をお呼びし、『参宮道中記』を資料に滝谷・郷戸の人々がどんな旅をしたのか、2月・3月と前後編にわけ、じっくりとお話いただきます。

 詳しい日時は下記をご覧ください。参加費は無料となっておりますが、資料として『参宮道中記』を500円でお譲りいたします。和綴じの自作本です。27日、開催当日に発行を予定しております。

 お時間がございましたら、是非いまここカフェにお立ち寄りください。

『参宮道中記を読む』-天保3年、郷戸村長五郎、滝谷村長蔵、宗吉、藤助ら11人の大旅行-

日 時 :平成22年2月27日(土) 14:00~16:00
場 所 :いまここカフェ(旧物産館)(福島県大沼郡三島町大字名入字上赤谷2424)
講 師 :海老名 俊雄 氏(会津史学会顧問)
参加費 :無料 ※(申込などは不要です)(※ 当日、資料として海老名俊雄氏訳稿の『参宮道中記』を500円で販売いたします)
主 催 :いまここネット  共 催 :三島町教育委員会 奥会津書房
お問い合わせ:いまここネット 担当:川合正裕
Tel & Fax:0241-52-2887  E-mail:imacoco2009@gmail.com

2010年2月15日月曜日

ご来店ありがとうございます!



 昨日は、「しりたげ。」という、福島県内の大学生が運営するネットワークの合宿イベントの一環で、17人の大学生がいまここカフェに見学に訪れました。
 バスが到着して、雪の回廊となっているいまここカフェへの道を通って学生さんたちが次々と入ってくると、カフェの中は一気に若い熱気で包まれました。

 事前の打ち合わせで、しりたげ。スタッフ代表の七海さんに、「何かやりたいと思っている学生、あるいは何かをしたいけれどそれが何かまだわからない学生に火をつけるような話をしてほしい」という、かなり大きなミッションを言い渡されてしまったのを受け、いまここスタッフのくらが、パワーポイントを使っていまここネットの活動について説明をしました。人口2000人、高齢化率が県内ワースト3、そんな町で楽しいと思いながら暮らしていきたい。一人一人の思いをみんなでバックアップして叶えていくことで、定住者が増え、UIターンしてくる人も増えるかもしれない。そんな、いまここネットの活動の柱にあるものを説明しました。
 これから社会に関わっていく学生のみなさんには、まだ実感としてぴんとこないところもあるかもしれません。でも、単に会社勤めをするだけではなく、こんな生き方をしているオトナもいるという現場に触れてみてもらったことが、これからの人生設計(という言い方はちょっと大げさですが。。。)を考える上での参考になればいいのですが。
 今日は、バレンタインデーということで、しりたげ。の学生の方々にはブラウニー(チョコレートケーキ)と紅茶をご用意しておもてなししました。

 時々、打ち合わせや講座があったり、外の会議に出席してスタッフがいない時もありますが、今のところ定休日はありません。いつでもどなたでも、いまここカフェにおいでください。
 スタッフ一同、お待ちしています!