2009年11月27日金曜日

講座「三島を学ぶ」第2回開催のお知らせ!


前回の更新で予告はしておりましたが、講座「三島を学ぶ」第2回の内容・期日が正式に決定いたしましたのでお知らせします。

タイトルは「中世の三島町―山ノ内一族の興亡」。前回の講座に引き続き三島町文化財専門委員の小柴吉男氏に講師をお願いしております。

氏には現在の金山町や三島町周辺を支配していた中世の山ノ内一族について、文献史料や遺跡発掘などで明らかになったことを中心に語っていただきます。彼らの子孫がどうなったのかなど、意外なエピソードも飛び出すかもしれません。


先日『天・地・人』が最終回を迎えましたが、NHK大河ドラマでもよく取り上げられる戦国時代に三島町ってどんなところだったのか、知りたいとは思いませんか?今回の講演はその手がかりとなることは間違いないと思います。


開催日は12月13日(日)14:00~16:00、場所はいつもと同じ「いまここカフェ」です。詳しくは本更新の画像をご覧ください。参加料は無料です!

竹島善一氏写真展開催のお知らせ


来月の12月5日より20日まで(毎日9:30~17:00)、竹島善一氏の写真展を「いまここカフェ」にて開催いたします。

竹島氏は昭和10年に東京で生まれ、普段はうなぎ屋を営んでおられます。写真家としても著名で、奥会津には昭和50年初頭から現在まで足しげく通われ、人々の暮らしをカメラに収め続けています。著書も『会津農の風景』(新泉社)や『奥会津 蘇る記憶』(奥会津書房)など、会津にかかわるものが多く、私たちが住む三島町で撮られた写真も多く掲載されています。

さて、今回はそんな竹島氏が1973年に撮られたエチオピアの写真を数多く展示いたします。翌年にはエチオピアは革命がおこり、激動の時代を迎えることになります。その直前に撮られた貴重な写真群。

この会津・三島にて、遠いアフリカの人々の暮らしに触れてみることも刺激になってよいのではないでしょうか。

竹島氏は12月13日~15日には三島町に滞在されます。13日(日)11時からはギャラリートークも企画しております。直接、竹島氏の解説を聞きながら、意見や質問をぶつけられる機会はなかなかありません!ぜひ、この機会に「いまここカフェ」に足をお運びいただければと思います。

「何もない」わけではない1週間

 久々の更新となってしまいました。
 いまここスタッフ、毎日何かしら動き回っております!

 先週は、第3回いまここトークライブがありました。金曜日の夜の開催でしたが、30人ほどの観客(?)が近隣町内からも集まり、いまここカフェは10時過ぎまで熱気に包まれました。
 今回は、ゲストとして登壇してくださった赤坂憲雄福島県立博物館長といまここネット代表の八木周作が、「『何もない』を見つめる」というテーマで話を展開しました。思いがけないキーワードが引き出されたり、赤坂館長のアドリブで観客も話題に加わったり、アットホームな雰囲気の中にも真剣に聞き入る参加者の方々に答えるように、いまここの八木も、赤坂館長に様々な局面を切り口に質問を投げかけました。
 八木の質問に連動するように、赤坂館長からもいつもは聞けないような話題が飛び出したのではないかと思います。
 この日の参加者の中には、いまここネットのブログでトークライブのことを知り、何かをやっている人の話を聞きたかったからといわき市から駆けつけてくれたWさんもいました。Wさんは1泊して、翌日もいまここカフェで八木と長い間語り合っていました。
 また、いちばん遠方からの参加者は、なんと!東京から。お二人で来てくれました!

 3回目となったいまここトークライブですが、町内だけではなく、他町村からも訪問してくれた方がいてくれたことが、何よりも私たちのこれからの活動を力づけてくれました。
 いまここトークライブ「『何もない』を見つめる」は、文字化して、後日ブログ上でダイジェストを公開する予定にしています。
 お楽しみに!

2009年11月16日月曜日

おおたに新そばまつり

 昨日は、三島町の大谷地区で新そばまつりがあり、Iターンで三島町の住人となったいまここスタッフのカワイとあおいも、お手伝いに加わってきました。

 朝8時半に会場である大谷活性化センターにいくと、すでに地区の方々が準備におわれていました。主に男性陣は販売やお客さんの誘導を担当し、女性陣は厨房と接客・・・ということで、カワイは焼き鳥販売、あおいは接客のほうを手伝わせていただきました。
 開始は10時だったのですが、10時前から客人が入り始め、終了の3時まで途切れることなくそばのおかわりの注文が。外での、農産物や焼き鳥などの販売もかなりの売り上げになったようです。この日の来客は250人以上で、いままでで最高だったとか。終わったときには、さすがにみんな疲労の色が隠せませんでした。

 しかし、お楽しみはそのあと。
 労働提供のごほうびとして、大谷の新そばをお腹いっぱい食べさせていただきました。あたたかい地鶏けんちんそばに、つるつるのざるそば。本当においしかったです!
 片付けのあとに、大谷地区の方に混じっておそばなどをいただきながら話をさせてもらえたのも、いい経験となりました。

 いまここスタッフは、今後も地区の方々と交流できる機会をもうけていきたいと思っています。

POPレタリング講座、行いました!

 14日の土曜日、夕方6時からPOPレタリング講座を行いました。
 講師は、三島町観光協会の大竹一永さん。大竹さんは、30年以上、スーパーの企画・営業部門で活躍していたことがあり、そのときの経験を活かして講座を開催していただいたのですが、 第1回目の今回は、お試し企画(?)ということで公にはほとんど募集せず、いまここスタッフのカワイ、あおい、それからいまここネット代表の八木に、道の駅尾瀬街道みしま宿の職員田崎さんを加えて4人での講習会となりました。

 まずは、大竹さんからPOPを書くときのポイントや、POPに関する予備知識などの説明があった後、実技へ。手始めに、教材のPOP用のマジックの扱いに慣れるために直線や曲線を描いてみるのですが、これがなかなか難しい。かすれず、一定の調子で、直線はまっすぐに、曲線はなめらかに、頭の中ではイメージできても、実際にマジックで描いてみると思うようにはなかなかいきません。
 今日は、太い平芯で数字を描くところから始まり、ひらがなを丸芯で描いてみるところまでやりましたが、描く回数が増えるごとにマジックの扱いにも慣れてきて、「だんだん楽しくなってきた!」との声も。
 最後には、太いマジックと細いマジックを使い、クリスマスをお題としてPOPを作成するという課題が大竹さんから出され、初めてPOPを製作。悩みながらも、とりあえずそれらしきものを作りました。

 POPのポイントとして教えていただいたのは、
  1.誰に
  2.何故をきっちり
  3.出所(産地等)をはっきり・・・
  4.そして 丁寧に
     書くのではなく 描くこと

 そのポイントを教えてもらった後に、大竹さんが見本で描いた「盛り蕎麦」のPOPを見せてくれました。ひとつは、「盛り蕎麦」の文字と値段が入っただけのもの、そしてもうひとつは、そこに産地や20食限定の文字がプラスされたもの。それを見たら、ポイントを抑えたPOPが人の目だけではなく、心も引きつけることを実感。
 昨今は、パソコンで手軽に作れてしまうPOPやチラシですが、手書きのよさや力強さ、それにマジックと紙があれば現場ですぐに作れてしまう、パソコンとは違った手軽さも捨てがたいものがあります。八木は早速、今年の年賀状はPOPレタリングで描こうと、意欲的でした!
 
 現場で様々な経験をしてきた大竹さんのPOP講座は、雑談交じりに話してくれたマーケティングなどに関する話も含めて、私たちにはとても新鮮でした。
 今回は、久しぶりにするのであまり人を集めずに、という大竹さんの意向もあり、少人数での開催でしたが、今後いまここカフェの定期的な講座として開催することを計画中です。
 

2009年11月14日土曜日

第3回いまここトークライブのお知らせ!


いまここネットでは「いまここトークライブ」と名付け、隔月でおこなっているイベントがあります。第3回は福島県立立博物館館長の赤坂憲雄氏×いまここネット代表八木周作の対談です。

テーマは<「何もない」を見つめる> (以下はチラシからの引用です)

 「何もない」町に、なぜ東京から来たの?
三島町に移住してきた頃、八木氏が町民の方に一番聞かれた質問です。
それに対して八木氏はこう答えました。
東京は何でもありそうだけど、本当は「何もない」気がして、寂しいから。
 一方、学者の立場から「何もない」という言葉に強い関心を持つ赤坂氏。
今回はこの異色の組み合わせで、共通の関心テーマ「何もない」について熱く語ります。
            「何もない」って何だろう?
二人の対談からその言葉の持つ意味が見えてくるかもしれません。


場所はいまここカフェ(福島県大沼郡三島町大字名入字上赤谷2424)、
日時は11月20日(金) 19:00より   入場は無料です!
お問い合わせ等はいまここネットまでお願いいたします。
(詳しくは本投稿の画像をクリックしてご覧ください)

2009年11月13日金曜日

講座「三島を学ぶ」第1回開催しました!


久しぶりの更新となります。もう先週の土曜日になりますが、講座「三島を学ぶ」第1回「荒屋敷遺跡発掘秘話」を開催いたしました!お客様が何人いらっしゃるか不安だったのですが、20人近い方が足をお運びくださりまして、盛況となりました。

司会が初めてで緊張気味のスタッフ・カワイの拙い進行も何のその、講師である小柴吉男さん、小松順太郎さんが熱心に語る講演に皆様耳をかたむけておられました。特に小柴吉男さんはほとんど席に座らず、プロジェクターに映し出された当時の発掘風景や、当日展示していた出土物のレプリカや写真パネルを行ったり来たりして解説する熱のいれよう。予定していた2時間はホントにあっという間でした。

内容も当時の臨場感が伝わってくるような、まさに手に汗にぎるお話ばかり。出土した漆塗りの土器がみるみるうちに色褪せていくお話や、緑の葉っぱが大量に出土し空気に触れるなり色がくすみ朽ちていくお話、退化してしまったのか眼のないドジョウが棲んでいた話などは報告書を読むだけでは知りえないもの。まさに「秘話」といった感じです。また発掘作業員として荒屋敷遺跡にたずさわった町の方も数人おいでくださり講演中に当時のことをお話いただくなど、大変貴重なものとなりました。

講演後は展示した写真パネルや出土物のレプリカを皆様興味深そうに見ていらっしゃいました。わからないことがあれば、小柴さんや小松さんに聞けるのですから、なかなか贅沢な機会だったかもしれません。


この講演でスタッフである私も荒屋敷遺跡から出土したものが日本・東北の歴史を変えうるほど貴重なものであったことがよくわかりました。このような遺跡が三島町にあることを大変嬉しく思うとともに、ではどうやって活かしていくのか、継承していくのかという課題もあります。

出土した遺物は三島町で良好な保存状態のまま、皆様の眼に触れられるようにするのがいいのではないかと思うのですが、そういった環境を整えることはなかなか難しく、現在いくつかは県立博物館に寄託していています。また、小松順太郎さんがおっしゃっていたのですが今の子どもたちが考古学にあまり興味を持たないのは畑などで土器のカケラやヤジリといった遺物を拾う機会がないからではないかとのこと。小柴さんも小松さんも子どもの頃から何かとそういった遺物に触れていたからこそ、この世界に興味を持ったらしいのです。実際、私も子どもの頃にそんな体験をしていたら、考古学にのめりこんでいたかもしれません・・・・・・


とにもかくにも、お忙しい中、ご来場のお客様、そして講演いただいた小柴さん、小松さんにはあらためて感謝を申し上げたいと思います。


さて、次回の講座「三島を学ぶ」第2回は「会津の山ノ内一族―三島町の中世―」(仮題)となりました。講師は第1回と同じく小柴吉男さんにお願いしています。日程は12月13日(日)14:00~16:00の予定。詳しく決まり次第、このブログでもお知らせしたいと思います。