2009年10月31日土曜日

みそ作り教室、開催します!

 日本の食卓にはかかせないみそ。以前は各家庭で手作りしていましたが、現在では買うことが多くなりました。
 しかし、大豆とこうじと塩があれば、みそは意外と簡単に作れるのです。
 「手前味噌」の言葉どおり、手作りみそはそれぞれの家庭の味があり、時間が経つごとに味が変化していきます。それを楽しめるのも、自家製みそならでは。
 
 いまここネットでは、春のみそ作りに続いて、秋のみそ作り教室を開催します。

みそ作り教室(日帰り)
 日時:11月29日(日) 13:00~15:00
 場所:森の校舎カタクリ(三島町大字西方) 
 参加費:一口 3,000円(3kgのみそをお持ち帰りいただきます)
 ※みそを持ち帰るための容器をご持参ください。

 また、1泊2日で、森の校舎カタクリに前泊して前日にそば打ち体験、みそ作り当日の朝、豆を茹でるところから参加することもできます。

そば打ち体験とみそ作り(1泊2日)
 日時:11月28日(土)・29日(日)
 場所:森の校舎カタクリ 
 参加費:一人 10,500円
 ※宿泊費(3食付)、そば打ち体験、みそ作り(1口3kg分を持ち帰り)を含みます。
  28日(土)14:00までに、森の校舎カタクリにおいでください。

お申し込み・問い合わせは・・・
 いまここネット
  福島県大沼郡三島町大字名入字赤谷2424
  電話&ファックス 0241-52-2887
  メール imacoco2009@gmail.com

定員は50口です。
11月26日(木)までに、いまここネットへ電話かファックス、あるいはメールでお申し込みください。
日帰りみそ作り教室か1泊2日そば打ち&みそ作りの別、住所、氏名、電話番号(連絡先)、参加口数、参加人数をお知らせください。
参加費用は、当日受付の時にいただきます。

2009年10月28日水曜日

講座「三島を学ぶ」第1回!


「みんなで三島町の色々な文化を学ぼう!」ということで来月から毎月1回、「いまここカフェ」にて講座「三島を学ぶ」を開催することになりました。三島町教育委員会、奥会津書房との共催です。

第1回のタイトルは「荒屋敷遺跡 発掘秘話」です。

三島町にある荒屋敷遺跡というのはご存知でしょうか。1980年代後半に発掘された縄文晩期から弥生時代の遺跡です。二千数百年間、土の中で水漬けの状態で残っていたため、繊維の編み物や木製品などが発見され、全国的にも大変注目されている遺跡です。

今回の講師は三島町の文化事業に数十年取り組んでこられた小柴吉男氏、小松順太郎氏にお願いしています。お二人は荒屋敷遺跡発掘当時の担当者で、現在は三島町文化財専門委員として活躍されております。

内容は専門的なものにはせず、発掘当時の思いがけないエピソードや遺跡に秘められた物語を中心に語っていただく予定です。打ち合わせで色々お話をうかがっていますが、ワクワクするようなものばかり。貴重な機会ですので、お時間ありましたらぜひご参加ください。


日時は11月7日(土)14:00~16:00となります。参加料は無料。申込み等は不要です。お問い合わせはいまここネットまでお願いいたします(連絡先は本更新でアップしたチラシをご参照ください)。

2009年10月27日火曜日

imacoco展開催中!


ブログでのお知らせが遅くなりましたが、現在「いまここカフェ」では「imacoco展」と題し、三島町在住のアーティスト半沢政人さんとアーティストであり、いまここネットスタッフでもある轡田倉満の美術展が開催中です。

開館は9:00~17:00まで。期間は11月6日(金)までです。三島町にお立ち寄りの際はぜひお越しください。入館料は無料ですので、お気軽にどうぞ!

2009年10月24日土曜日

ソバを刈る!


「ソバ、もう刈んねばなんねぇよ」と、いつもお手伝いいただいている西方地区のおじさんが「いまここカフェ」まで教えに来てくれました。本当に、町の方にはお世話になりっぱなしです。

というわけで、味噌豆を唐箕にかけた日の午後からはソバ刈り。これもやり方がわからないので、お忙しい中、エコプロの五十嵐さんに来ていただき、刈り方、縛り方、干し方を教えていただきました。

ソバを植えた面積は1畝、多くても2畝しかないので、すぐ終わるかなと思っていたのですが、けっこう時間がかかり、日も暮れてしまいました・・・・・・

実は「刈り打ち(かりぶち)」という、刈ってすぐにソバを打ち落とす方法がいいよと、カタクリ会の方はおっしゃっていたのですが残念ながら時間切れ、ソバ打ちは後日となりました。

味噌豆、唐箕(とうみ)にかける!


というわけで、懸案であった味噌豆の豆ガラや小さなゴミを唐箕(とうみ)で飛ばしてきました!

唐箕(とうみ)をお借りしたのは「森の校舎 カタクリ」スタッフのおばさん。11月のみそ作り講座の打ち合わせ後、味噌豆のお話をしたら有難いことにお貸しいただけました。

といっても使い方のわからない私たち。おばさんに蔵まで連れていってもらい、やり方を教わります。

さて、クルクルとハンドルを回してみると・・・・・・強い風が巻き起こり、どんどんとゴミや豆ガラが落ちていきます!箕やザルではなかなかとれなかったものが、簡単に飛んでいきます!!皆、感動しつつ、交代でグルグルとまわすと、30分もしないうちに収穫した豆のすべてを唐箕にかけることができました。ホント、知ってはいましたが、なんと効率のいい農機具でしょう!!!

豆の出来も上々!大きさ、ツヤとも申し分なく、おばさんにお誉めいただきました。収量も想像以上にあってよかったです。あとはクズ豆や唐箕で飛ばせなかった選別を残すのみ!みそ作りが楽しみ。

2009年10月18日日曜日

豆打ち、味噌豆編!


前回と同じように豆打ちセットをつくっていざ開始。バチンバチンと音を響かせながら打っていると、三島に観光に来た方が「懐かしいなぁ」と声をかけてくださり、しばし談笑。

そんな休みをはさみながらも、初日はほぼ日が暮れるまで打っていました。暮れるまでというのが今回の失敗でして、後片付けの時間を考えていなかったんですね。まぁ、ブルーシートの上でやってるし、ゴミ取りは後日にして後はまとめてどっかに入れておけばいいやと思っていたんですが、使いすぎて古くなっていたんでしょう、シートが豆の重みでビリビリと破れてしまいまして、ドバドバと豆が!

なんとか、外の照明をつけながら集め、紙袋に保管。翌日、翌々日は半日使って、残りの豆打ちとゴミ取り作業。岐阜県から研修に来ているKさんにもお手伝いいただきました。実際やるうちに、こうすればいいよね、とか工夫もできてきまして効率も上がり、肉体への負担も減らすことができました。初日はさすがに腕と腰、そして何故か太ももに痛みが残ってしまいまして。いや、運動不足なだけなんですけどね。あと、マスクもしていたんですが、終わって鼻をかんだら真っ黒でした。初めての豆打ち作業、発見がホント色々ありました。

さて、明日は晴れればソバ刈りです。ちょうどいい具合に蒔いたので倒伏もなく状態は良好。今年はソバのデキも結構良いとのことで、何よりです。

「地域の調べ方」講座、2日目。


15日(木)19:00より、「地域の調べ方」講座の2日目が開催されました。今回の参加者は地元三島の方よりも、山形市や会津若松、山都町など町外から来られた方が多かったです。

菅家氏がお話されたのは、カヤ(場)に関しての聞き書きの報告と、会津を中心とした考古分野の現状。カヤ(場)での聞き書きはかゆいところに手が届くといいましょうか、大変に詳細なものです。関連して、参加者である山都町からいらっしゃったAさんの堰守のお話も興味深く聞かせていただきました。

民俗学はじめ学問というものはさまざまなテーマに沿って研究を進めていきます。今回はそれがカヤ(場)であったのですが、菅家氏のお話はそれだけにおさまらないんですね。カラムシや麻、水田、常畑、カノ(焼畑)、家の構造、入会の問題などなど・・・・・・たった一つのカヤ(場)というテーマから当時の生活が次々と明らかになっていく、私はこういうところにすごく感動しちゃいます。

ある一つのテーマを与えられた時、それだけで完結させちゃうのではなく、それを手がかりにどんどんと世界を広げていく。やるとなったら難しいし、いざまとめるとなったら散漫になっちゃうかもしれませんが、閉じず、開かれていること、次につながることって大事ではないでしょうか。前回の更新でも書いた「多様な視点」、「全体をみる」ということの実践、そのひとつの形なのだろうと思います。


もう一つ、今回新たに出た視点は「見直し」でしょうか。考古学の現状を事例に菅家氏は説明されていたのですが、例えば権威ある先生方が言ったこと、辞(事)典に書いてあること、すぐに信じちゃいそうですが、「本当にそう?」と思うことって大切だというお話だと感じました。

もう一度自分の眼でみて、話を聞いて、色々な本を読んで考えてみること。「もう答えは出ているから調べなくていい」、「答えに合わないからこれは例外だ」とか、そういう風に考えちゃうのって危険ではないでしょうか。先人たちが言ったこと、書かれたことに敬意を払いつつ、少し留保する。そういう姿勢で物事をみる。実際にそういう風に調べたりすると、時間はかかりますし、やっぱり言ってたこと(書いてたこと)は正しかったってオチがつくかもしれませんが、それでも「見直し」てみると新たな発見があるかと思います。

さて、明日19日(月)19:00より、菅家氏による3回目の講演があります。明日だけの参加も、もちろん可能ですので、興味のある方はぜひ「いまここカフェ」にお立ち寄りくださいね。

2009年10月14日水曜日

「地域の調べ方」講座、1日目



昨日、午後7時から菅家博昭氏の「地域の調べ方」講座の1日目が予定通り開催されました。

参加者は8人、地元の人がほとんどでしたが、山都町(現喜多方市)から来られた方や、岐阜県から奥会津に研修に来られた学生さんもいらっしゃいました。

内容も盛りだくさんで、講演後の雑談も含めると、終わったのはなんと1時間延長の午後10時!参加者の皆さんは関心もさまざまなようでしたが、熱心に菅家氏のお話に耳を傾けていました。

菅家氏がお話された内容を簡単に挙げていくと、近世の『新編会津風土記』からはじまり、イヌワシの調査方法、入会地(共有地)の問題、カヤの採集場所や種類・使用方法、遊び仕事、三島町の荒屋敷遺跡などさまざま!ひとつひとつが専門的にもなりえますが、丁寧に説明されていましたのでわかりやすかったです。スタッフである私としてはどれもこれも刺激的で、発見もあり、すごく勉強になりました。

特にイヌワシに関しては菅家氏と仲間たちが数年かけて調査したものをみせていただいたのですが、その成果はまさに歩き、見て、聞いたものの集大成でした。数年でまったくの素人がプロ化していったという言葉には勇気づけられるものがありました。

さて、上記に挙げた内容だけをみると一見バラバラに思えますが、通底するのは物事をみる時、地域を調べる時に、「多様な視点」を持ち、「自分の専門だけにとらわれず」、「全体をみる」ということでしょうか。

このような方法、思考に私個人としては、ものすごく共感を覚え、納得もするのですが、ではやってみようと簡単には言えません(いや、言うだけならできますが)。「口でいうだけなら易し、いざ実践ともなると難し」といったところでしょうか。

ただ、常にそういったことを意識しつつ地域を調べるということからなら、始められるかもしれません。まず最初の一歩として、そこから踏み出そうと思いました。


明日15日も午後7時から2回目の講座があります。2回目からの参加も可能ですので、ちょっと聞いてみたいなと思われましたら、奥会津書房までご連絡をお願いいたします。

2009年10月13日火曜日

豆打ち、茶豆編!


ブログ更新も久しぶりです。二日前に茶豆の豆打ちをしました。茶豆はたいした量でもないので、参加者はエコプロの五十嵐義展さんとスタッフのカワイです。

五十嵐さんは経験済みなので準備も、その手際も見事でした。「いまここカフェ」にあるものを使って、手早く必要なものを揃えていきます。

「いまここカフェ」の渡り廊下にブルーシートをひき、まわりを一畳くらいの板で囲みます。豆が飛び散らないための工夫です。そのなかに、台を置いて板を立てかけます。

準備は完了。舞い散る粉塵を吸わないよう、タオルで口元を隠した五十嵐さん、豆を一把持つなり、打つ!バシンバシンと激しく!パラパラパラと落ちる豆。それでも落ちない豆はトントントンと丁寧に小さな鎌で落としていきます(本当は豆打ちの二股(もしくは三股)の木を使うのですが、この日はなかったので・・・)

さて、その後はゴミと豆を分ける作業です。使用したフルイと箕(み)は奥会津書房からお借りしました。まずはフルイで大きなゴミをとり、次に箕で上下に振って小さなものを飛ばします。

どの作業もやらせてもらったのですが、難しいなと思ったのが箕です。ただ揺らすだけでは箕と小さなゴミは分かれてくれないんですね。変に大きく揺らすと、豆までこぼれていきますし・・・・・・。いや、不器用な私が悪いんですが。ただ、途中からは五十嵐さんにコツを教えてもらい、うまくできるようになりました!前々から箕は使ってみたかったので、ちょっと感動です!

さて、今回は量も少なく練習のようなもの。本番の味噌豆はこの量に十数倍は軽くあります。「やっぱり、唐箕をどこからか借りねばなんねぇかも」と五十嵐さんはおっしゃっていました。

確かに唐箕は藁クズなどゴミを飛ばすのに最適なもの。中学の歴史教科書で初めて知った時はさして感慨のようなものはなかったのですが、初めて実際に使っているのを見た時は感動で身体が震えました。人力の農機具であれほど便利な発明はなかなかないと思っています。どこかでお借りできればいいなぁ。



ところで、今日の午後7時から菅家博昭さんの「地域の調べ方」講座がはじまります。事前に資料をいただいたんですが、興味深いものばかり。参加の問い合わせも主催である奥会津書房に何件もあるそうで、にぎやかなものになりそうです。さてさて、どんなお話が飛び出すか、すごく楽しみです。

2009年10月1日木曜日

豆引きしてきました!


といっても昨日のお話なんですが。1日がかりで味噌づくり用の豆を引いてきました。

参加したのはスタッフのカワイ・クツワタ、そしてお手伝いに来てくれたあおいさん、お寺に居候しているナオト君、だったのですが本当にありがたいことに(みかねたのかもしれませんが・・・)、西方地区に住む方が何人も手伝ってくれました。

「やっぱり、講師は必要だべ」とおっしゃいながら、まずはおばさんが豆の茎を5つくらいを1把にして束ねる結び方をあおいさんに伝授。あとで、あおいさんを通じてやり方を教えていただいたのですが、簡単かつスピーディな方法に感動しました。何度も書いていますが、こういう一つ一つの小さな技術に支えられているのが農業なのだなと痛感しています。

お昼も2時を過ぎた頃、やっと「豆引き」と束ねる作業も終わり。問題は運搬だったのですが、お手伝いに来てくれた地区のおじさんが軽トラックで運んでやるとのこと。この方はソバ蒔きの時にもお世話になった方です。本当にいつも私たちの活動を気にかけてくださっていて、今回も何とお礼をいえばいいのやら。ただただ感謝です。

さて、干す場所がネックでしたが、11月のソバ打ち&みそづくりで協力していただく森の校舎「カタクリ」の方のご好意により、校舎の軒下に干す許可をいただきました。画像はズラリと並ぶ豆の茎(画像の真ん中の横1列に並ぶ茶色いものがそうです)。なかなか壮観です。

近日中には豆打ち。豆を打ってるおばあちゃんをよくみたものですが、実際にやるのは初めて。それなりに面倒な作業とのことですが、けっこう楽しみです。

10月中旬、「地域の調べ方」講座開催します!

会津学研究会が今月の13日(火)、15日(木)、19日(月)の19時より2時間にわたり、「地域の調べ方」講座をいまここカフェにて開催いたします!いまここネットも共催という形で協力させていただいています。

会津学研究会は8月にも、いまここカフェにて「会津学ゼミナール」を開催いただきました。今回は研究会代表の菅家博昭氏を講師とした計3回の講座となります。私も、スタッフとして、1参加者としてものすごく楽しみです。

講座料は無料ですので、「地域で何かを調べてみたいと思っているけど、やり方がイマイチよくわからない」という方、「聞き書き」に興味のある方など、ぜひご参加くださいね。また菅家氏によれば、今回の講座は既存のものではない「地域の新しい調べ方」を考えていきたいとのことですので、すでに地域の調査にお入りになっている方にとっても興味深いものになることは間違いありません。問い合わせは会津学研究会にお願いたします。

詳しくは会津学研究会のブログをご参照ください。
以下、上記のブログからの一部転載です。




このたび、当研究会代表の菅家博昭氏を講師に、
以下の内容で計3回の講座を開きます。
定例研究会でなかなかお集まりいただくのが困難な状況ですので、
降雪前に何がしかの勉強会をしたいと設定いたしました。
多忙な菅家氏の日程に合わせての開催ですので、皆様も調整が難しいかもしれませんが、
ぜひご参加くださいますようお待ちしています。

「地域の調べ方講座」

10月13日(火)、15日(木)、19日(月)
時 間:19時より21時
参加費:無料
場 所:福島県三島町宮下「いまここカフェ」(宮下温泉ふるさと荘隣の旧物産館)
主催:会津学研究会 共催:奥会津書房・いまここカフェ
申込/問合せ:0241-52-3580(奥会津書房)