2009年10月14日水曜日

「地域の調べ方」講座、1日目



昨日、午後7時から菅家博昭氏の「地域の調べ方」講座の1日目が予定通り開催されました。

参加者は8人、地元の人がほとんどでしたが、山都町(現喜多方市)から来られた方や、岐阜県から奥会津に研修に来られた学生さんもいらっしゃいました。

内容も盛りだくさんで、講演後の雑談も含めると、終わったのはなんと1時間延長の午後10時!参加者の皆さんは関心もさまざまなようでしたが、熱心に菅家氏のお話に耳を傾けていました。

菅家氏がお話された内容を簡単に挙げていくと、近世の『新編会津風土記』からはじまり、イヌワシの調査方法、入会地(共有地)の問題、カヤの採集場所や種類・使用方法、遊び仕事、三島町の荒屋敷遺跡などさまざま!ひとつひとつが専門的にもなりえますが、丁寧に説明されていましたのでわかりやすかったです。スタッフである私としてはどれもこれも刺激的で、発見もあり、すごく勉強になりました。

特にイヌワシに関しては菅家氏と仲間たちが数年かけて調査したものをみせていただいたのですが、その成果はまさに歩き、見て、聞いたものの集大成でした。数年でまったくの素人がプロ化していったという言葉には勇気づけられるものがありました。

さて、上記に挙げた内容だけをみると一見バラバラに思えますが、通底するのは物事をみる時、地域を調べる時に、「多様な視点」を持ち、「自分の専門だけにとらわれず」、「全体をみる」ということでしょうか。

このような方法、思考に私個人としては、ものすごく共感を覚え、納得もするのですが、ではやってみようと簡単には言えません(いや、言うだけならできますが)。「口でいうだけなら易し、いざ実践ともなると難し」といったところでしょうか。

ただ、常にそういったことを意識しつつ地域を調べるということからなら、始められるかもしれません。まず最初の一歩として、そこから踏み出そうと思いました。


明日15日も午後7時から2回目の講座があります。2回目からの参加も可能ですので、ちょっと聞いてみたいなと思われましたら、奥会津書房までご連絡をお願いいたします。

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