2009年12月20日日曜日

青空と白い枝



  今日も、雪が降り積もりました。





 午前中、カワイ&あおいで除雪作業を2時間ほど。
 特に、カワイは、屋根に登って雪を下ろすところまでやりました。










 
 朝のうちは、ひたすら降り続いた雪も、お昼前にぱたっと止み、晴れ間が見えてきました。
 青空と、雪を被った木々の白い枝のコントラストが、それはそれはきれいです。

2009年12月18日金曜日

いまここカフェ雪景色



































 昨日の午後から降り始めた雪が、思いがけず大雪に。

 融雪のことを考えなければいけないとスタッフで話しつつ、日々の業務にかまけて伸ばし伸ばしにいているうちに、本格的な積雪になってしまいました・・・。
 とにかく今日は午前中、いまここカフェの前の駐車スペースを、くら&あおいで、スノーダンプとスコップでちまちまと除雪しました。
 天気予報によると、22日まで雪の予報。降り続く雪に今後が思いやられるものの、いまここカフェから見える雪景色は今、最高です!

2009年12月16日水曜日

いまここクリスマス for キッズ

 12月11日、いまここネットの企画で、三島町町民センター大ホールにて「いまここプレゼンツ ひとあしはやいクリスマス」と題したクリスマスイベントを行いました。

三島の子どもたちに一足早くクリスマスを楽しんでもらおうという企画です。










Present 1は「自然の恵み 蜜蝋キャンドル作り」
 クリスマスを彩るロウソクを自分たちで作りました。材料は蜜蝋。ミツバチが蜜蝋を作り出す過程や、ミツバチ一匹が一生のうちに集められるハチミツの量などの説明を聞いた後、芯になる糸を蜜蝋の中に入れてロウソクをすこしずつ太らせていきました。
貴重な自然の恵みで作ったロウソクを子どもたちは大事そうに持ってかえり、特別な日に火をつけると約束してくれました。










Present 2は「クリスマスコンサート ミニオペラ公演」
 山形大学でピアノと声楽を学んでいる、鴨居 妙(かもい たえ)さん、 氏家 知(うじいえ ちか)さん、宮入月子(みやいり つきこ)さんたちによるミニコンサートを行いました。
普段聞き慣れているどんぐりころころなどの童謡も、彼女たちが歌えばとてもかっこよい曲に早変わり!子どもたちもびっくりしてました。すてきな歌と演奏を聴かせてくれたお礼に、子どもたちが作った蜜蝋を彼女たちにプレゼントしました。

 いまここスタッフのあおいさんによる手作りお菓子を食べながら、奥会津のクリスマスその1はひとまず、穏やかに終了しました・・・・・・つづく。

2009年12月15日火曜日

講座「三島を学ぶ」第2回開催しました!


13日(日)午後からは講座「三島を学ぶ」第2回「中世の三島町―山ノ内一族の興亡―」を開催いたしました。前回に引き続き、講師は三島町文化財専門委員の小柴吉男氏にお願いしています。氏は今回、A4で5枚にも及ぶ資料をお作りになっており、たいへん力のこもった講演となりました。

ちなみに小柴氏は御年85歳!パソコンがお得意で、配布した資料はWordを駆使し、人の名前などわかりにくい漢字には読者を考慮しルビまで振っています。私が歳をとった時、最先端を機材をはたして使えるかを考えると、ちょっと疑問です。小柴氏の飽くなき探究心には頭が下がるばかりです。

さて、今回の内容は中世、いわゆる源平合戦で源氏が勝利し、その家臣である山ノ内氏が只見川流域に入った時期からはじまります。ただ、歴史書、家系図というものは不確かなものらしく、例えば山ノ内氏の家系図は何種類もあり、確実なものは不明らしいです。

文献史料は全てを信じてもダメ、だからといって、全てをウソだと決めつけるのも、もったいないそうです。「史料批判」などと言うそうですが、タイムマシンで当時をみることができない現在、史料の真偽を判断する眼を養うことが重要なのだとか。

といっても、ずっと信頼できないと思われていた文書が遺跡の発掘で真実性を帯びてくることもあるそうです。『西方正統記』という文書はすごく怪しいものだったらしいのですが、文書掲載の絵図が三島町の西方地区で発掘された鴫ヶ城(しぎがじょう)跡と類似点が多く、すべてが創作ではないことが明らかになったそうです。

歴史学だけではわからなかったことが考古学の観点からわかるようになる。一辺倒のやり方では限界はあるけれど、他のやり方をすれば問題が解けることもある。これって色々なことに応用できそうだなとお話をお聞きしていて思いました。

さて、内容にもどりますと、山ノ内氏関連の城や柵といったものは三島町に10数か所あるそうで、そのなかで数ヶ所しか発掘されておらず、まだまだわかっていないことも多いそうです。ただ、山ノ内氏は当時の中国渡来の青磁がいくつもみつかっており、お金持ちだったようです。江戸時代に入る前に滅び、有力大名の家臣になる者、米沢など他の地に移り住む者などもいたというお話でした。

三島町には山内という苗字の方が何軒もありますが、そのなかには子孫である可能性が高い家もあるけれど、確かなことはいえないとのこと。ただ、明治に北海道に移住し、大正時代に朝鮮半島から宮下地区の神社改築の寄付をした方がいたとか。他にも20年ほど前、西方地区出身であることが明らかな古い家系図を持って三島町に訪れた方がいたらしいです。百年、もしくはもっと前にこの地を出た方が自分のルーツを知りたくて三島に帰ってくる、ロマンがある話だと思います。

刺激的な内容でしたが、まだまだ三島の中世ってわからないことが多いのだとも感じました。支配者である山ノ内氏だけでなく、その家臣や村人たちはどんな生活をしていたのか、興味はつきません。

ただ教えてもらうのではなく、自分から学んでいかなくてはとも思います。さしあたっては、古文書を読むスキルが欲しいです。中世や近世の難解な文書を読み解く快感ってのを味わってみたいなぁ。


長くなりましたが、次回予告です!第1回で縄文・弥生、第2回で中世と来ましたので、今度は三島の古代を学びたいと思います。といっても三島町では遺跡も文献もほとんどまったくない時代、けれど当時を偲ばせる伝説がいくつもあります。例えば、大石田地区にかつて三十六の坊があったともいわれる大高寺や早戸地区にあり1200年前に開湯したという伝承のある鶴の湯などを取り上げる予定です。タイトルは「伝説から三島の古代を探る(仮)」。

次回講座では歴史的事実であるかは何ともいえないし、言うこともできないでしょう。ただ、現在まで伝説が語り継がれてきたということは確か。そういった人々の想いを、そのロマンを考えてみる場であればと考えています。

日時は1月30日(土)の14:00~16:00、場所はいつもと同じ「いまここカフェ」です。講師はおなじみ小柴吉男氏にお願いしています。詳細が決まり次第、本ブログでもお知らせいたします。

竹島善一氏ギャラリートーク開催!


現在、「いまここカフェ」にて開催中の写真展「エチオピア 1973」、写真を撮影された竹島善一氏が13日東京からはるばる三島町に来訪され、ギャラリートークをおこないました。

1973年、当時のエチオピアはどんな国だったのか、70枚近い写真群は何を切り取り、何を訴えるものなのか。竹島善一氏にしては珍しいカラー写真である理由をはじめ、アフリカ・エチオピアの人口爆発や各部族の抗争といった諸問題とも絡み、大変刺激的で考えさせられました。

また、革命前の皇帝は日本の柿が好きだったらしく、それは会津の「みしらず柿」の可能性があったことなど、会津との意外な関連を示すエピソードもあり、大変興奮いたしました。

ギャラリートーク後、展示されている写真への印象がガラリと変わりました。撮影された方の生の言葉を聞けるって本当にイイものですね。

写真展「エチオピア 1973」は今月の20日(日)までの開催です。写真だけでなく、エチオピアのイコン(聖画)やショールといったモノも展示しておりますので、是非この機会に足をお運びください。

2009年12月9日水曜日

いまここカフェで お待ちしています。

 ここまで来て・・・ですが、 いまここネットの経緯を少しご説明いたしましょう。

 出だしは、三島町エコミュージアムプロジェクト。3年ほど前にさかのぼります。エコプロ事務局は役場にあり、役場職員と町民から有志を募って始まりました。
 その後、 会議やプログラムを幾度となく繰り返すうちにメンバーが入れ替わり(消えたり増えたり)、今年、2009年の3月に最終的に残っていたメン バーが、エコプロから離れて自分たちで活動を始めようとスタートしたのが「いまここネット」です。そのときのメンバーは、気づいてみれば、役場職員数名の ほかにはIターンして三島町に住むようになった若い人たちがほとんどでした。

 その、Iターン組のなかからヤギが代表となり、旧物産館をいまここネットの拠点にしようと町から借りたのが6月半ば。さらに、スタッフ3人が常駐する形で活動を開始したのが今年の8月と、生まれたばかりの組織です。(現在は任意団体)
 代表者はヤギ。実働しているスタッフは、くら、カワイ、あおいの3人。そのほかに正会員としてのメンバーが1人、サポートメンバー、賛助会員が合わせて10人弱います。

 「いまここネット」を立ち上げる際の理念は、

 いま ここで できることから
 一人の思いを みんなで実現する

ということでしたので、現在は講座やミニイベント、写真展などを開催したり、畑を借りて豆を作ってみたりするところから始めています。

 当初から、誰もが気軽に集えるコミュニティカフェをオープンさせたいというメンバーの希望があるものの、借りている物産館でカフェを営業させるには厨房等の改装が必要となるため、その夢を実現させることが、近いところでの目標となっています。
 最初は町民のみなさんから、夜な夜な明かりが灯るあやしげな場所と思われているフシもあったようですが、畑をやったり、地元の団体と共催してイベントを 行ったりしているうちに「いまここ」の名前を覚えてもらえるようになり、少しずついまここカフェに入ってきてくれる住民の方が増えました。

 「いまここカフェ」は、いわゆる喫茶店としてはまだ営業していませんが、どなたでもお立ち寄りいただけます。
 場所は、三島町の元物産館。隣にはふるさと荘、向かい側には日帰り温泉施設「桐の湯」があります。入り口の「imacoco CAFE」の看板が目印です。
 皆さんのお越しを、スタッフ一同お待ちしています!

2009年12月6日日曜日

冬休みフットサル大会開催!


スポーツの秋は終わりましたが、いまここネットでは室内サッカー(フットサル)大会を開催いたします!

日時は12月22日(火)と23日(水)の18:00から。場所は三島町西方地区にあります「森の校舎 カタクリ」のカタクリ体育館です。参加条件は特になし。町内・町外を問わず、年齢制限もありません!

だけど、小さな子どもと大人が対戦すれば、やっぱり大人が勝っちゃいます。というわけで今回のフットサル大会はハンデ戦、チームの得点がスタート時に異なります。

大人対高校生 ハンデなし
大人対中学生 0対3
大人対小学生 0対5

チームの女性がいる場合は、さらに人数分×1点!

たとえば・・・
大人対小学生女子5人の場合 0対10
小学生男子5人対小学生女子5人の場合 0対5 となります。

なお、前半10分・後半10分(休憩は3分)で一試合となります。
参加チーム数により変動しますが、総当たり戦(リーグ戦)を考えています。

参加費は1チーム500円(学生チームは無料)です。参加申し込みは12月18日(金)18:00までとなっております。

申し込み・お問い合わせは、右の自己紹介にある電話番号かEメールにお願いいたします(本更新へのコメントでも構いません)。

皆で身体を動かし、冬の寒さを吹き飛ばしましょう。ご参加お待ちしています!

2009年12月5日土曜日

ローソク作り体験&ミニオペラコンサート開催!


今年も残りあとわずか。12月といえば、そうクリスマスです!

いまここネットでは「ひとあしはやいクリスマスを皆様に!」をコンセプトに、蜜蝋によるローソク作り&ミニオペラコンサートを開催いたします。

蜜蝋(みつろう)ってお聞きになったことがあるでしょうか。ミツバチ(働きバチ)が巣作りのために分泌する蝋なんだとか。今回はこの蜜蝋を材料にローソクを作っちゃいます。講師はスタッフのクツワタ。クリスマスを彩る、自分だけの手作りキャンドル、なかなかロマンチックだと思いますが、いかがでしょうか。

その後は、山形大学のYCM(声楽専攻の学生を中心に構成されたクラブです)の方々をお呼びしてのミニオペラコンサート。オペラの歌声が町民センターに響き渡ります!

開催日は12月11日(金)の16:00~18:00、場所は三島町役場となりの町民センター大ホールです。参加費はおやつがついて300円となっております!詳しくは、本更新の画像をご覧ください。

皆様のご参加を心よりお待ちしています。もちろん町内だけでなく、町外からの参加者も大歓迎です!

2009年11月27日金曜日

講座「三島を学ぶ」第2回開催のお知らせ!


前回の更新で予告はしておりましたが、講座「三島を学ぶ」第2回の内容・期日が正式に決定いたしましたのでお知らせします。

タイトルは「中世の三島町―山ノ内一族の興亡」。前回の講座に引き続き三島町文化財専門委員の小柴吉男氏に講師をお願いしております。

氏には現在の金山町や三島町周辺を支配していた中世の山ノ内一族について、文献史料や遺跡発掘などで明らかになったことを中心に語っていただきます。彼らの子孫がどうなったのかなど、意外なエピソードも飛び出すかもしれません。


先日『天・地・人』が最終回を迎えましたが、NHK大河ドラマでもよく取り上げられる戦国時代に三島町ってどんなところだったのか、知りたいとは思いませんか?今回の講演はその手がかりとなることは間違いないと思います。


開催日は12月13日(日)14:00~16:00、場所はいつもと同じ「いまここカフェ」です。詳しくは本更新の画像をご覧ください。参加料は無料です!

竹島善一氏写真展開催のお知らせ


来月の12月5日より20日まで(毎日9:30~17:00)、竹島善一氏の写真展を「いまここカフェ」にて開催いたします。

竹島氏は昭和10年に東京で生まれ、普段はうなぎ屋を営んでおられます。写真家としても著名で、奥会津には昭和50年初頭から現在まで足しげく通われ、人々の暮らしをカメラに収め続けています。著書も『会津農の風景』(新泉社)や『奥会津 蘇る記憶』(奥会津書房)など、会津にかかわるものが多く、私たちが住む三島町で撮られた写真も多く掲載されています。

さて、今回はそんな竹島氏が1973年に撮られたエチオピアの写真を数多く展示いたします。翌年にはエチオピアは革命がおこり、激動の時代を迎えることになります。その直前に撮られた貴重な写真群。

この会津・三島にて、遠いアフリカの人々の暮らしに触れてみることも刺激になってよいのではないでしょうか。

竹島氏は12月13日~15日には三島町に滞在されます。13日(日)11時からはギャラリートークも企画しております。直接、竹島氏の解説を聞きながら、意見や質問をぶつけられる機会はなかなかありません!ぜひ、この機会に「いまここカフェ」に足をお運びいただければと思います。

「何もない」わけではない1週間

 久々の更新となってしまいました。
 いまここスタッフ、毎日何かしら動き回っております!

 先週は、第3回いまここトークライブがありました。金曜日の夜の開催でしたが、30人ほどの観客(?)が近隣町内からも集まり、いまここカフェは10時過ぎまで熱気に包まれました。
 今回は、ゲストとして登壇してくださった赤坂憲雄福島県立博物館長といまここネット代表の八木周作が、「『何もない』を見つめる」というテーマで話を展開しました。思いがけないキーワードが引き出されたり、赤坂館長のアドリブで観客も話題に加わったり、アットホームな雰囲気の中にも真剣に聞き入る参加者の方々に答えるように、いまここの八木も、赤坂館長に様々な局面を切り口に質問を投げかけました。
 八木の質問に連動するように、赤坂館長からもいつもは聞けないような話題が飛び出したのではないかと思います。
 この日の参加者の中には、いまここネットのブログでトークライブのことを知り、何かをやっている人の話を聞きたかったからといわき市から駆けつけてくれたWさんもいました。Wさんは1泊して、翌日もいまここカフェで八木と長い間語り合っていました。
 また、いちばん遠方からの参加者は、なんと!東京から。お二人で来てくれました!

 3回目となったいまここトークライブですが、町内だけではなく、他町村からも訪問してくれた方がいてくれたことが、何よりも私たちのこれからの活動を力づけてくれました。
 いまここトークライブ「『何もない』を見つめる」は、文字化して、後日ブログ上でダイジェストを公開する予定にしています。
 お楽しみに!

2009年11月16日月曜日

おおたに新そばまつり

 昨日は、三島町の大谷地区で新そばまつりがあり、Iターンで三島町の住人となったいまここスタッフのカワイとあおいも、お手伝いに加わってきました。

 朝8時半に会場である大谷活性化センターにいくと、すでに地区の方々が準備におわれていました。主に男性陣は販売やお客さんの誘導を担当し、女性陣は厨房と接客・・・ということで、カワイは焼き鳥販売、あおいは接客のほうを手伝わせていただきました。
 開始は10時だったのですが、10時前から客人が入り始め、終了の3時まで途切れることなくそばのおかわりの注文が。外での、農産物や焼き鳥などの販売もかなりの売り上げになったようです。この日の来客は250人以上で、いままでで最高だったとか。終わったときには、さすがにみんな疲労の色が隠せませんでした。

 しかし、お楽しみはそのあと。
 労働提供のごほうびとして、大谷の新そばをお腹いっぱい食べさせていただきました。あたたかい地鶏けんちんそばに、つるつるのざるそば。本当においしかったです!
 片付けのあとに、大谷地区の方に混じっておそばなどをいただきながら話をさせてもらえたのも、いい経験となりました。

 いまここスタッフは、今後も地区の方々と交流できる機会をもうけていきたいと思っています。

POPレタリング講座、行いました!

 14日の土曜日、夕方6時からPOPレタリング講座を行いました。
 講師は、三島町観光協会の大竹一永さん。大竹さんは、30年以上、スーパーの企画・営業部門で活躍していたことがあり、そのときの経験を活かして講座を開催していただいたのですが、 第1回目の今回は、お試し企画(?)ということで公にはほとんど募集せず、いまここスタッフのカワイ、あおい、それからいまここネット代表の八木に、道の駅尾瀬街道みしま宿の職員田崎さんを加えて4人での講習会となりました。

 まずは、大竹さんからPOPを書くときのポイントや、POPに関する予備知識などの説明があった後、実技へ。手始めに、教材のPOP用のマジックの扱いに慣れるために直線や曲線を描いてみるのですが、これがなかなか難しい。かすれず、一定の調子で、直線はまっすぐに、曲線はなめらかに、頭の中ではイメージできても、実際にマジックで描いてみると思うようにはなかなかいきません。
 今日は、太い平芯で数字を描くところから始まり、ひらがなを丸芯で描いてみるところまでやりましたが、描く回数が増えるごとにマジックの扱いにも慣れてきて、「だんだん楽しくなってきた!」との声も。
 最後には、太いマジックと細いマジックを使い、クリスマスをお題としてPOPを作成するという課題が大竹さんから出され、初めてPOPを製作。悩みながらも、とりあえずそれらしきものを作りました。

 POPのポイントとして教えていただいたのは、
  1.誰に
  2.何故をきっちり
  3.出所(産地等)をはっきり・・・
  4.そして 丁寧に
     書くのではなく 描くこと

 そのポイントを教えてもらった後に、大竹さんが見本で描いた「盛り蕎麦」のPOPを見せてくれました。ひとつは、「盛り蕎麦」の文字と値段が入っただけのもの、そしてもうひとつは、そこに産地や20食限定の文字がプラスされたもの。それを見たら、ポイントを抑えたPOPが人の目だけではなく、心も引きつけることを実感。
 昨今は、パソコンで手軽に作れてしまうPOPやチラシですが、手書きのよさや力強さ、それにマジックと紙があれば現場ですぐに作れてしまう、パソコンとは違った手軽さも捨てがたいものがあります。八木は早速、今年の年賀状はPOPレタリングで描こうと、意欲的でした!
 
 現場で様々な経験をしてきた大竹さんのPOP講座は、雑談交じりに話してくれたマーケティングなどに関する話も含めて、私たちにはとても新鮮でした。
 今回は、久しぶりにするのであまり人を集めずに、という大竹さんの意向もあり、少人数での開催でしたが、今後いまここカフェの定期的な講座として開催することを計画中です。
 

2009年11月14日土曜日

第3回いまここトークライブのお知らせ!


いまここネットでは「いまここトークライブ」と名付け、隔月でおこなっているイベントがあります。第3回は福島県立立博物館館長の赤坂憲雄氏×いまここネット代表八木周作の対談です。

テーマは<「何もない」を見つめる> (以下はチラシからの引用です)

 「何もない」町に、なぜ東京から来たの?
三島町に移住してきた頃、八木氏が町民の方に一番聞かれた質問です。
それに対して八木氏はこう答えました。
東京は何でもありそうだけど、本当は「何もない」気がして、寂しいから。
 一方、学者の立場から「何もない」という言葉に強い関心を持つ赤坂氏。
今回はこの異色の組み合わせで、共通の関心テーマ「何もない」について熱く語ります。
            「何もない」って何だろう?
二人の対談からその言葉の持つ意味が見えてくるかもしれません。


場所はいまここカフェ(福島県大沼郡三島町大字名入字上赤谷2424)、
日時は11月20日(金) 19:00より   入場は無料です!
お問い合わせ等はいまここネットまでお願いいたします。
(詳しくは本投稿の画像をクリックしてご覧ください)

2009年11月13日金曜日

講座「三島を学ぶ」第1回開催しました!


久しぶりの更新となります。もう先週の土曜日になりますが、講座「三島を学ぶ」第1回「荒屋敷遺跡発掘秘話」を開催いたしました!お客様が何人いらっしゃるか不安だったのですが、20人近い方が足をお運びくださりまして、盛況となりました。

司会が初めてで緊張気味のスタッフ・カワイの拙い進行も何のその、講師である小柴吉男さん、小松順太郎さんが熱心に語る講演に皆様耳をかたむけておられました。特に小柴吉男さんはほとんど席に座らず、プロジェクターに映し出された当時の発掘風景や、当日展示していた出土物のレプリカや写真パネルを行ったり来たりして解説する熱のいれよう。予定していた2時間はホントにあっという間でした。

内容も当時の臨場感が伝わってくるような、まさに手に汗にぎるお話ばかり。出土した漆塗りの土器がみるみるうちに色褪せていくお話や、緑の葉っぱが大量に出土し空気に触れるなり色がくすみ朽ちていくお話、退化してしまったのか眼のないドジョウが棲んでいた話などは報告書を読むだけでは知りえないもの。まさに「秘話」といった感じです。また発掘作業員として荒屋敷遺跡にたずさわった町の方も数人おいでくださり講演中に当時のことをお話いただくなど、大変貴重なものとなりました。

講演後は展示した写真パネルや出土物のレプリカを皆様興味深そうに見ていらっしゃいました。わからないことがあれば、小柴さんや小松さんに聞けるのですから、なかなか贅沢な機会だったかもしれません。


この講演でスタッフである私も荒屋敷遺跡から出土したものが日本・東北の歴史を変えうるほど貴重なものであったことがよくわかりました。このような遺跡が三島町にあることを大変嬉しく思うとともに、ではどうやって活かしていくのか、継承していくのかという課題もあります。

出土した遺物は三島町で良好な保存状態のまま、皆様の眼に触れられるようにするのがいいのではないかと思うのですが、そういった環境を整えることはなかなか難しく、現在いくつかは県立博物館に寄託していています。また、小松順太郎さんがおっしゃっていたのですが今の子どもたちが考古学にあまり興味を持たないのは畑などで土器のカケラやヤジリといった遺物を拾う機会がないからではないかとのこと。小柴さんも小松さんも子どもの頃から何かとそういった遺物に触れていたからこそ、この世界に興味を持ったらしいのです。実際、私も子どもの頃にそんな体験をしていたら、考古学にのめりこんでいたかもしれません・・・・・・


とにもかくにも、お忙しい中、ご来場のお客様、そして講演いただいた小柴さん、小松さんにはあらためて感謝を申し上げたいと思います。


さて、次回の講座「三島を学ぶ」第2回は「会津の山ノ内一族―三島町の中世―」(仮題)となりました。講師は第1回と同じく小柴吉男さんにお願いしています。日程は12月13日(日)14:00~16:00の予定。詳しく決まり次第、このブログでもお知らせしたいと思います。

2009年10月31日土曜日

みそ作り教室、開催します!

 日本の食卓にはかかせないみそ。以前は各家庭で手作りしていましたが、現在では買うことが多くなりました。
 しかし、大豆とこうじと塩があれば、みそは意外と簡単に作れるのです。
 「手前味噌」の言葉どおり、手作りみそはそれぞれの家庭の味があり、時間が経つごとに味が変化していきます。それを楽しめるのも、自家製みそならでは。
 
 いまここネットでは、春のみそ作りに続いて、秋のみそ作り教室を開催します。

みそ作り教室(日帰り)
 日時:11月29日(日) 13:00~15:00
 場所:森の校舎カタクリ(三島町大字西方) 
 参加費:一口 3,000円(3kgのみそをお持ち帰りいただきます)
 ※みそを持ち帰るための容器をご持参ください。

 また、1泊2日で、森の校舎カタクリに前泊して前日にそば打ち体験、みそ作り当日の朝、豆を茹でるところから参加することもできます。

そば打ち体験とみそ作り(1泊2日)
 日時:11月28日(土)・29日(日)
 場所:森の校舎カタクリ 
 参加費:一人 10,500円
 ※宿泊費(3食付)、そば打ち体験、みそ作り(1口3kg分を持ち帰り)を含みます。
  28日(土)14:00までに、森の校舎カタクリにおいでください。

お申し込み・問い合わせは・・・
 いまここネット
  福島県大沼郡三島町大字名入字赤谷2424
  電話&ファックス 0241-52-2887
  メール imacoco2009@gmail.com

定員は50口です。
11月26日(木)までに、いまここネットへ電話かファックス、あるいはメールでお申し込みください。
日帰りみそ作り教室か1泊2日そば打ち&みそ作りの別、住所、氏名、電話番号(連絡先)、参加口数、参加人数をお知らせください。
参加費用は、当日受付の時にいただきます。

2009年10月28日水曜日

講座「三島を学ぶ」第1回!


「みんなで三島町の色々な文化を学ぼう!」ということで来月から毎月1回、「いまここカフェ」にて講座「三島を学ぶ」を開催することになりました。三島町教育委員会、奥会津書房との共催です。

第1回のタイトルは「荒屋敷遺跡 発掘秘話」です。

三島町にある荒屋敷遺跡というのはご存知でしょうか。1980年代後半に発掘された縄文晩期から弥生時代の遺跡です。二千数百年間、土の中で水漬けの状態で残っていたため、繊維の編み物や木製品などが発見され、全国的にも大変注目されている遺跡です。

今回の講師は三島町の文化事業に数十年取り組んでこられた小柴吉男氏、小松順太郎氏にお願いしています。お二人は荒屋敷遺跡発掘当時の担当者で、現在は三島町文化財専門委員として活躍されております。

内容は専門的なものにはせず、発掘当時の思いがけないエピソードや遺跡に秘められた物語を中心に語っていただく予定です。打ち合わせで色々お話をうかがっていますが、ワクワクするようなものばかり。貴重な機会ですので、お時間ありましたらぜひご参加ください。


日時は11月7日(土)14:00~16:00となります。参加料は無料。申込み等は不要です。お問い合わせはいまここネットまでお願いいたします(連絡先は本更新でアップしたチラシをご参照ください)。

2009年10月27日火曜日

imacoco展開催中!


ブログでのお知らせが遅くなりましたが、現在「いまここカフェ」では「imacoco展」と題し、三島町在住のアーティスト半沢政人さんとアーティストであり、いまここネットスタッフでもある轡田倉満の美術展が開催中です。

開館は9:00~17:00まで。期間は11月6日(金)までです。三島町にお立ち寄りの際はぜひお越しください。入館料は無料ですので、お気軽にどうぞ!

2009年10月24日土曜日

ソバを刈る!


「ソバ、もう刈んねばなんねぇよ」と、いつもお手伝いいただいている西方地区のおじさんが「いまここカフェ」まで教えに来てくれました。本当に、町の方にはお世話になりっぱなしです。

というわけで、味噌豆を唐箕にかけた日の午後からはソバ刈り。これもやり方がわからないので、お忙しい中、エコプロの五十嵐さんに来ていただき、刈り方、縛り方、干し方を教えていただきました。

ソバを植えた面積は1畝、多くても2畝しかないので、すぐ終わるかなと思っていたのですが、けっこう時間がかかり、日も暮れてしまいました・・・・・・

実は「刈り打ち(かりぶち)」という、刈ってすぐにソバを打ち落とす方法がいいよと、カタクリ会の方はおっしゃっていたのですが残念ながら時間切れ、ソバ打ちは後日となりました。

味噌豆、唐箕(とうみ)にかける!


というわけで、懸案であった味噌豆の豆ガラや小さなゴミを唐箕(とうみ)で飛ばしてきました!

唐箕(とうみ)をお借りしたのは「森の校舎 カタクリ」スタッフのおばさん。11月のみそ作り講座の打ち合わせ後、味噌豆のお話をしたら有難いことにお貸しいただけました。

といっても使い方のわからない私たち。おばさんに蔵まで連れていってもらい、やり方を教わります。

さて、クルクルとハンドルを回してみると・・・・・・強い風が巻き起こり、どんどんとゴミや豆ガラが落ちていきます!箕やザルではなかなかとれなかったものが、簡単に飛んでいきます!!皆、感動しつつ、交代でグルグルとまわすと、30分もしないうちに収穫した豆のすべてを唐箕にかけることができました。ホント、知ってはいましたが、なんと効率のいい農機具でしょう!!!

豆の出来も上々!大きさ、ツヤとも申し分なく、おばさんにお誉めいただきました。収量も想像以上にあってよかったです。あとはクズ豆や唐箕で飛ばせなかった選別を残すのみ!みそ作りが楽しみ。

2009年10月18日日曜日

豆打ち、味噌豆編!


前回と同じように豆打ちセットをつくっていざ開始。バチンバチンと音を響かせながら打っていると、三島に観光に来た方が「懐かしいなぁ」と声をかけてくださり、しばし談笑。

そんな休みをはさみながらも、初日はほぼ日が暮れるまで打っていました。暮れるまでというのが今回の失敗でして、後片付けの時間を考えていなかったんですね。まぁ、ブルーシートの上でやってるし、ゴミ取りは後日にして後はまとめてどっかに入れておけばいいやと思っていたんですが、使いすぎて古くなっていたんでしょう、シートが豆の重みでビリビリと破れてしまいまして、ドバドバと豆が!

なんとか、外の照明をつけながら集め、紙袋に保管。翌日、翌々日は半日使って、残りの豆打ちとゴミ取り作業。岐阜県から研修に来ているKさんにもお手伝いいただきました。実際やるうちに、こうすればいいよね、とか工夫もできてきまして効率も上がり、肉体への負担も減らすことができました。初日はさすがに腕と腰、そして何故か太ももに痛みが残ってしまいまして。いや、運動不足なだけなんですけどね。あと、マスクもしていたんですが、終わって鼻をかんだら真っ黒でした。初めての豆打ち作業、発見がホント色々ありました。

さて、明日は晴れればソバ刈りです。ちょうどいい具合に蒔いたので倒伏もなく状態は良好。今年はソバのデキも結構良いとのことで、何よりです。

「地域の調べ方」講座、2日目。


15日(木)19:00より、「地域の調べ方」講座の2日目が開催されました。今回の参加者は地元三島の方よりも、山形市や会津若松、山都町など町外から来られた方が多かったです。

菅家氏がお話されたのは、カヤ(場)に関しての聞き書きの報告と、会津を中心とした考古分野の現状。カヤ(場)での聞き書きはかゆいところに手が届くといいましょうか、大変に詳細なものです。関連して、参加者である山都町からいらっしゃったAさんの堰守のお話も興味深く聞かせていただきました。

民俗学はじめ学問というものはさまざまなテーマに沿って研究を進めていきます。今回はそれがカヤ(場)であったのですが、菅家氏のお話はそれだけにおさまらないんですね。カラムシや麻、水田、常畑、カノ(焼畑)、家の構造、入会の問題などなど・・・・・・たった一つのカヤ(場)というテーマから当時の生活が次々と明らかになっていく、私はこういうところにすごく感動しちゃいます。

ある一つのテーマを与えられた時、それだけで完結させちゃうのではなく、それを手がかりにどんどんと世界を広げていく。やるとなったら難しいし、いざまとめるとなったら散漫になっちゃうかもしれませんが、閉じず、開かれていること、次につながることって大事ではないでしょうか。前回の更新でも書いた「多様な視点」、「全体をみる」ということの実践、そのひとつの形なのだろうと思います。


もう一つ、今回新たに出た視点は「見直し」でしょうか。考古学の現状を事例に菅家氏は説明されていたのですが、例えば権威ある先生方が言ったこと、辞(事)典に書いてあること、すぐに信じちゃいそうですが、「本当にそう?」と思うことって大切だというお話だと感じました。

もう一度自分の眼でみて、話を聞いて、色々な本を読んで考えてみること。「もう答えは出ているから調べなくていい」、「答えに合わないからこれは例外だ」とか、そういう風に考えちゃうのって危険ではないでしょうか。先人たちが言ったこと、書かれたことに敬意を払いつつ、少し留保する。そういう姿勢で物事をみる。実際にそういう風に調べたりすると、時間はかかりますし、やっぱり言ってたこと(書いてたこと)は正しかったってオチがつくかもしれませんが、それでも「見直し」てみると新たな発見があるかと思います。

さて、明日19日(月)19:00より、菅家氏による3回目の講演があります。明日だけの参加も、もちろん可能ですので、興味のある方はぜひ「いまここカフェ」にお立ち寄りくださいね。

2009年10月14日水曜日

「地域の調べ方」講座、1日目



昨日、午後7時から菅家博昭氏の「地域の調べ方」講座の1日目が予定通り開催されました。

参加者は8人、地元の人がほとんどでしたが、山都町(現喜多方市)から来られた方や、岐阜県から奥会津に研修に来られた学生さんもいらっしゃいました。

内容も盛りだくさんで、講演後の雑談も含めると、終わったのはなんと1時間延長の午後10時!参加者の皆さんは関心もさまざまなようでしたが、熱心に菅家氏のお話に耳を傾けていました。

菅家氏がお話された内容を簡単に挙げていくと、近世の『新編会津風土記』からはじまり、イヌワシの調査方法、入会地(共有地)の問題、カヤの採集場所や種類・使用方法、遊び仕事、三島町の荒屋敷遺跡などさまざま!ひとつひとつが専門的にもなりえますが、丁寧に説明されていましたのでわかりやすかったです。スタッフである私としてはどれもこれも刺激的で、発見もあり、すごく勉強になりました。

特にイヌワシに関しては菅家氏と仲間たちが数年かけて調査したものをみせていただいたのですが、その成果はまさに歩き、見て、聞いたものの集大成でした。数年でまったくの素人がプロ化していったという言葉には勇気づけられるものがありました。

さて、上記に挙げた内容だけをみると一見バラバラに思えますが、通底するのは物事をみる時、地域を調べる時に、「多様な視点」を持ち、「自分の専門だけにとらわれず」、「全体をみる」ということでしょうか。

このような方法、思考に私個人としては、ものすごく共感を覚え、納得もするのですが、ではやってみようと簡単には言えません(いや、言うだけならできますが)。「口でいうだけなら易し、いざ実践ともなると難し」といったところでしょうか。

ただ、常にそういったことを意識しつつ地域を調べるということからなら、始められるかもしれません。まず最初の一歩として、そこから踏み出そうと思いました。


明日15日も午後7時から2回目の講座があります。2回目からの参加も可能ですので、ちょっと聞いてみたいなと思われましたら、奥会津書房までご連絡をお願いいたします。

2009年10月13日火曜日

豆打ち、茶豆編!


ブログ更新も久しぶりです。二日前に茶豆の豆打ちをしました。茶豆はたいした量でもないので、参加者はエコプロの五十嵐義展さんとスタッフのカワイです。

五十嵐さんは経験済みなので準備も、その手際も見事でした。「いまここカフェ」にあるものを使って、手早く必要なものを揃えていきます。

「いまここカフェ」の渡り廊下にブルーシートをひき、まわりを一畳くらいの板で囲みます。豆が飛び散らないための工夫です。そのなかに、台を置いて板を立てかけます。

準備は完了。舞い散る粉塵を吸わないよう、タオルで口元を隠した五十嵐さん、豆を一把持つなり、打つ!バシンバシンと激しく!パラパラパラと落ちる豆。それでも落ちない豆はトントントンと丁寧に小さな鎌で落としていきます(本当は豆打ちの二股(もしくは三股)の木を使うのですが、この日はなかったので・・・)

さて、その後はゴミと豆を分ける作業です。使用したフルイと箕(み)は奥会津書房からお借りしました。まずはフルイで大きなゴミをとり、次に箕で上下に振って小さなものを飛ばします。

どの作業もやらせてもらったのですが、難しいなと思ったのが箕です。ただ揺らすだけでは箕と小さなゴミは分かれてくれないんですね。変に大きく揺らすと、豆までこぼれていきますし・・・・・・。いや、不器用な私が悪いんですが。ただ、途中からは五十嵐さんにコツを教えてもらい、うまくできるようになりました!前々から箕は使ってみたかったので、ちょっと感動です!

さて、今回は量も少なく練習のようなもの。本番の味噌豆はこの量に十数倍は軽くあります。「やっぱり、唐箕をどこからか借りねばなんねぇかも」と五十嵐さんはおっしゃっていました。

確かに唐箕は藁クズなどゴミを飛ばすのに最適なもの。中学の歴史教科書で初めて知った時はさして感慨のようなものはなかったのですが、初めて実際に使っているのを見た時は感動で身体が震えました。人力の農機具であれほど便利な発明はなかなかないと思っています。どこかでお借りできればいいなぁ。



ところで、今日の午後7時から菅家博昭さんの「地域の調べ方」講座がはじまります。事前に資料をいただいたんですが、興味深いものばかり。参加の問い合わせも主催である奥会津書房に何件もあるそうで、にぎやかなものになりそうです。さてさて、どんなお話が飛び出すか、すごく楽しみです。

2009年10月1日木曜日

豆引きしてきました!


といっても昨日のお話なんですが。1日がかりで味噌づくり用の豆を引いてきました。

参加したのはスタッフのカワイ・クツワタ、そしてお手伝いに来てくれたあおいさん、お寺に居候しているナオト君、だったのですが本当にありがたいことに(みかねたのかもしれませんが・・・)、西方地区に住む方が何人も手伝ってくれました。

「やっぱり、講師は必要だべ」とおっしゃいながら、まずはおばさんが豆の茎を5つくらいを1把にして束ねる結び方をあおいさんに伝授。あとで、あおいさんを通じてやり方を教えていただいたのですが、簡単かつスピーディな方法に感動しました。何度も書いていますが、こういう一つ一つの小さな技術に支えられているのが農業なのだなと痛感しています。

お昼も2時を過ぎた頃、やっと「豆引き」と束ねる作業も終わり。問題は運搬だったのですが、お手伝いに来てくれた地区のおじさんが軽トラックで運んでやるとのこと。この方はソバ蒔きの時にもお世話になった方です。本当にいつも私たちの活動を気にかけてくださっていて、今回も何とお礼をいえばいいのやら。ただただ感謝です。

さて、干す場所がネックでしたが、11月のソバ打ち&みそづくりで協力していただく森の校舎「カタクリ」の方のご好意により、校舎の軒下に干す許可をいただきました。画像はズラリと並ぶ豆の茎(画像の真ん中の横1列に並ぶ茶色いものがそうです)。なかなか壮観です。

近日中には豆打ち。豆を打ってるおばあちゃんをよくみたものですが、実際にやるのは初めて。それなりに面倒な作業とのことですが、けっこう楽しみです。

10月中旬、「地域の調べ方」講座開催します!

会津学研究会が今月の13日(火)、15日(木)、19日(月)の19時より2時間にわたり、「地域の調べ方」講座をいまここカフェにて開催いたします!いまここネットも共催という形で協力させていただいています。

会津学研究会は8月にも、いまここカフェにて「会津学ゼミナール」を開催いただきました。今回は研究会代表の菅家博昭氏を講師とした計3回の講座となります。私も、スタッフとして、1参加者としてものすごく楽しみです。

講座料は無料ですので、「地域で何かを調べてみたいと思っているけど、やり方がイマイチよくわからない」という方、「聞き書き」に興味のある方など、ぜひご参加くださいね。また菅家氏によれば、今回の講座は既存のものではない「地域の新しい調べ方」を考えていきたいとのことですので、すでに地域の調査にお入りになっている方にとっても興味深いものになることは間違いありません。問い合わせは会津学研究会にお願いたします。

詳しくは会津学研究会のブログをご参照ください。
以下、上記のブログからの一部転載です。




このたび、当研究会代表の菅家博昭氏を講師に、
以下の内容で計3回の講座を開きます。
定例研究会でなかなかお集まりいただくのが困難な状況ですので、
降雪前に何がしかの勉強会をしたいと設定いたしました。
多忙な菅家氏の日程に合わせての開催ですので、皆様も調整が難しいかもしれませんが、
ぜひご参加くださいますようお待ちしています。

「地域の調べ方講座」

10月13日(火)、15日(木)、19日(月)
時 間:19時より21時
参加費:無料
場 所:福島県三島町宮下「いまここカフェ」(宮下温泉ふるさと荘隣の旧物産館)
主催:会津学研究会 共催:奥会津書房・いまここカフェ
申込/問合せ:0241-52-3580(奥会津書房)

2009年9月28日月曜日

今度は味噌豆の豆引きです。

近頃、いまここFARM活動日記になっている本ブログ。本日もいまここFARM絡みの更新です。

味噌豆は順調でして、いよいよ明後日には豆引きをおこないます。早く植えたからか、近くの豆畑を見渡してもここまで早いのは私たちの畑くらいなもの。前回の更新でも書きましたが、味噌豆は茶豆に比べ10倍以上はあるので、豆引き&干しは少し大変かもしれません。ちなみに茶豆はそろそろ豆打ちの時期が近づいています。あと、8月に植えたソバもそろそろ色づいてきました。風による倒伏もなくイイ感じです。

そうそう、収穫した味噌豆やソバを使ったみそづくり&ソバ打ち講座を11月末におこなうことが決定いたしました!森の校舎「カタクリ」(廃校を利用した宿泊施設です!)に協力いただいての開催となります。詳細が決まり次第、本ブログでもお知らせしていきたいと思います。


最後の画像は、今日収穫した青トウガラシ、ピーマン、シシトウ。緑色の野菜ばかりですね。たった、1m×2mくらいのところで栽培しているのですが、ここ1ヶ月、毎週これくらい穫れるんです。皆で山分けしているんですが、美味しいし食費も浮くし、願ったり叶ったりです。

2009年9月19日土曜日

豆、引いてきました!


前回のブログでお知らせしましたが、予定通り本日午後から「豆引き」をおこないました。

豆の茎を抜くまでは誰でもできるのですが、そこからは経験がものをいいます。ちなみに今日の参加者で経験者はエコプロの五十嵐義展さんただ一人!

次の作業は4つか5つの茎で合わせて1把をつくり、1把を12たばねて1束を作るというものなのですが・・・・・・私は不器用なので束ねて縄で結ぶという作業がとても苦手です。以前、稲刈りをした時にはこれがうまくできず大苦戦しました。

今回は五十嵐さんに教わりながら挑戦。一度、二度失敗したものの、なんとかうまくできました。ただ今日は枝豆用に少し作っていた茶豆の収穫なので大した量ではなかったのですが、味噌用の豆は結構な量です。少しでもスピーディにまとめられるように、練習しないと。

さて、次におこなうのは干す作業。「いまここカフェ」の柱に2本の竹を渡して簡単なサデ(稲架)作り。五十嵐さんがこれも練習だと、私やお手伝いに来てくれたナオト君に荒縄での縛り方を教えていただきました。完成後、豆を1把ずつ干していくのですが、これも単純に茎を半分ずつわけたらいいわけではないんですね。より早く乾燥させるため、サデから落ちない程度に陽が当たる方の本数を多くするのだそうです。

多分、農業経験者の方にいわせれば、何を当たり前のことをとおっしゃるのでしょうが、私みたいな素人は驚きの連続です。農業というのは細かな技術の集大成なのだなぁとあらためて感心しきりです。

以前、80歳のおばあちゃんに「私たち若者で農業をはじめたんですが、失敗ばかりです」というと「今だっておら、わかんねぇ。毎年、天気やちょっとした工夫とかで穫れる量なんて変わるしよ。ずっと勉強だよ」と励まされました。その時、すごく農業の奥深さを感じ、感動しました。

工夫以前に前提となる経験が私たちにはありませんので、まずは諸先輩方の経験知に触れることで、少しでもうまく栽培できるよう努力したいと思います。


さてさて、味噌豆は軽く見積もっても今日の量の10倍はあります。全部いまここカフェに干すと雪囲いみたいになりそうなのですが・・・・・・どうしましょうねぇ。

2009年9月17日木曜日

豆引かねばなんねぇぞ!


昨日も今日も「畑の豆、もう引かねばなんねぇぞ」と地区のお母さん方に言われました。

豆を引くのは赤くなってからというのですが、どの段階が「赤い」といえるのか、私たちにはわからなかったんですね。確かにそろそろ弾けちゃいそうな豆が多いなと思っていたのですが。

というわけで、あらためて見てみるとチラホラと弾けてる豆が!つい、数日前行ったときには気付かなかったので、頃合いと思っていいのでしょうか。ちなみに、味噌用の豆でなく、枝豆用のものです。早くに蒔いたので、収穫も早いんですね。

というわけで、休みのメンバーが多い土曜か日曜に「豆引き」をすることになりました。干すのは「いまここカフェ」の軒下を予定しています。

2009年9月14日月曜日

豆は黄色く、ソバは白く・・・


今日は快晴でまさに「秋晴れ」といった天気でした。

いまここFARMのみそづくり用の豆が葉も落ち、どんどんと黄色くなっています(茶色くなっているのもチラホラ)。先週は枝豆として食べたのに、生長が早いなと何だか感慨深いです。

生長が早いといえばソバもすごい。いまここFARMだけでなく、三島のどこの畑でもソバの花が咲いていてとても綺麗です。