2010年6月1日火曜日

「三島を学ぶ」を開催しました!



 先にブログでもお知らせしていました講座「三島を学ぶ」を29日に、そして講座に連動して教育委員会との共催で「三島を歩く」を30日に開催しました。

 今回は町民センターでの講座「三島を学ぶ」です。畳の上での講座で、「いまここカフェ」で椅子に座っておこなう講座とは少し雰囲気も変わっています。

 今回は三島町の西方地区の共有林のひとつである、ヒンムキ山の歴史について小柴吉男さん、小松昭八さんより学びました。

 近世における村同士の山の境界争いからはじまり、明治になって国の土地になってしまったヒンムキ(を含む百五町歩におよぶ山林)をとりもどすため、国を相手に私財を投げ打って裁判をおこなった小松爲吉翁(講師である小松昭八さんの曾祖父でもあります)のお話。
 その裁判勝利のお礼として爲吉翁が山で炭を焼いていた大正の頃のお話、そして「戦後の食糧難」時代に十数軒の小屋が建ち並び、カノ(焼畑)で雑穀をつくり、山菜をとって暮らしを立てていたお話など、実に数百年にもおよぶ長い歴史を聞いた話や体験をまじえつつ解説いただきました。

 とくに爲吉翁の私財を投げ打ち、村の共有林を守り抜いたお話には解説いただいた小柴吉男さん自身をはじめ、参加いただいたお客様や私たちスタッフも深く胸を打たれました。

 土地ひとつをとってもさまざまな物語があり、今現在にもつながっているということを、そういった歴史を継承していく必要性をあらためて感じました。

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